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コンゴで殺害された赤十字職員、ジュネーブで追悼式典

ケレンベルガー赤十字国際委員会総裁 Keystone

コンゴ民主共和国で4月27日武装勢力に襲撃され殺害された6人の赤十字職員(コンゴ4人、スイス1人、コロンビア1人)の追悼式典が、2日ジュネーブで行われた。遺族ら1000人が出席した式典でヤコブ・ケレンベルガー赤十字国際委員会(ICRC)総裁は、コンゴ民主共和国を強く非難する演説をした。

ケレンベルガー総裁は「あらゆる物を破壊し人としての最低限の規範を守ろうとしないような人間達に対し、強い怒りを感bネがら」演説した。スイス人看護婦リタ・フォックスさんら6人は、コンゴ北東部ブニア近郊で巡回医療援助活動中に武装勢力に襲撃され、銃撃を受けた上斬殺された。ICRCは事件を1996年チェチェンで6人ンの職員が殺害されて以来の凶悪な赤十字に対する攻撃だとし、2日を追悼の日とした。

演説でケレンベルガー総裁は「今日世界が直面している最も緊急な課題は、人類の進歩ではなく人道の最低基準を守ることだ。」と語った。そして、人道援助に携わる専門家らの危険が急増している事を認め、このような犯罪に対し強い怒りと軽蔑を感b驍ニ述べた。コンゴで殺害された職員らの車輌は一目で赤十字の車輌と判別できる記章付きのもので、襲撃グループは赤十字を狙ったことは明らかだ。が、赤十字は今まで同様今後も援助活動を続けるとし「人類の趨スと尊厳を守るという赤十字国際委員会の決意は決して揺るがない。」と演説を締めくくった。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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