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ジュネーブは秘密トークにピッタリ?

欧州国連本部のあるジュネーブは11人に1人が国際機関で働いているという。

(Keystone)

欧州国連本部のあるジュネーブで13日、イラク問題について国連安全保障理事会の常任理事国5カ国の緊急外相会議が行われる。会合が何故、本部のニューヨークでなくジュネーブで開かれるかについてスイス紙「ルタン」はジュネーブでは「秘密」が保たれるのがカギだと分析する。(10日付け)

「イラク問題についてもう、アメリカ国土で話すのは難しい」と話している国連関係者もいるようだが、何よりもジュネーブだと「隠れて会合できる場所に事欠かない」のがポイントだという。

なぜジュネーブ?

 常任理事国の外相が地理的に集まり安い説もあるが、何よりも便利なのはジュネーブに多くの人道機関が集まっていることだ。スイスが誇る赤十字国際委員会(ICRC)の本部があるだけでなく、国連の専門機関である世界保健機関(WHO)、国連エイズ合同計画(UNAIDS)や緒方貞子さんで日本人にも馴染みのある国連難民高等弁務官(UNHCR)さらに国連人権高等弁務官(UNCHR)と国際機関がいくらでもある。今回は、閣僚との会談前にアナン事務局長が人道援助専門家からイラクの状況を聞き、今後のイラクでの国連職員の安全問題を検討するという理由もあった。

かつては重要な会談が

 冷戦が崩壊する以前は、中立国にある各国の代表部で様々な内密の話し合いが行われていた。特に、米国とソ連が話し合うことができる場所として重宝されていた。ジュネーブ国連報道官によると記憶にまだ新しい重要な会談としては1997年11月、常任理事国がイラクのサダム・フセイン大統領に国連の査察を認めさせた会談や1998年6月、インドとパキスタンに核実験を続行しないように要求した外相会議があげられるという。

やり手のスイス

 今回の閣僚会議も、スイスで行われるのでスイス、カルミ=レイ外相が各国外相を迎え入れる予定だ。こういうのを“貸座敷外交”というが、その機会を逃さずに非公式な二国間交渉をさりげなく、入れてしまうのが小国スイスの強みである。「大国の外相と会う機会を逃さないところが外交技術に長けている」とある米人記者が評価する。

その他の国際機関

 ジュネーブ市民の11人に1人は国際機関で働いているという。スイスでも特に高い、ジュネーブの物価の原因にも上げられている。上述に挙げた人道援助機関の他、ジュネーブに本部を置く機関には世界貿易機関(WTO)、世界知的所有機関(WIPO)、日本の内海善雄氏が事務局長である国際電気通信連合(ITU)、国際労働機関(ILO)があるうえ、軍縮会議(CD)も開催されるため、各国からの代表部人口がひしめいているのだ。


スイス国際放送、 屋山明乃(ややまあけの)


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