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スイス代表団 締めくくりは6位入賞

オリンピック最終日を駆け抜けたロスリン、「パフォーマンスには満足」 Keystone

北京オリンピックは今日、いよいよ最終日を迎えた。現地時間の早朝7時半開始の男子マラソンのあと、男子バスケットボールやハンドボール、ボクシングなどの決勝で全種目、全競技が終わった。

今朝のマラソンにはメダル候補のヴィクトール・ロスリンが出場。金メダルを目指していたが、圧倒的な強さのアフリカ勢に追いつけず、6位入賞に終わった。

21歳のワンジルが金メダル

 2時間06分32秒の大会新記録でゴールに入ったのはケニアのサムエル・ワンジル。ケニアの選手として、初めてオリンピックのマラソン競技で金メダルを取った。全国高校駅伝の活躍で日本ではおなじみの選手だ。2位はモロッコのジャウアド・ガリブ、3位にはワンジルと同じくまだ21歳のエチオピアのツェガエ・ケベデが入った。

 上位6位のうち、アフリカ出身ではない選手はロスリンのみ。競技は出だしから速いペースで進み、半分を通過した時点でロスリンはトップグループから75秒遅れた。だがその後数人を追い抜き、銅メダルを獲得したケベデに約200メートルまで詰め寄った。

代表団の目標達成

 総勢82人のスイス代表団は、北京オリンピックで金メダル2個に銅メダル4個、そして14の入賞を獲得した。大会前、代表団の指揮を取るヴェルナー・アウグスブルガー氏は「金1個を含むメダル5個が目標」と語っていたが、この目標は達成したことになる。

スイス代表団の主な成績は次の通り。

金メダル>
ファビアン・カンチェラーラ
( 男子自転車ロードタイムトライアル )
ロジャー・フェデラー&スタニスラス・ワウリンカ
( 男子テニス ダブルス )

銅メダル>
ファビアン・カンチェラーラ
( 男子自転車ロードレース )
カリン・トュリク
( 女子自転車ロードタイムトライアル )
セルゲイ・アシュワンデン
( 男子柔道90キロ級 )
ニノ・シュルター
( 男子MTBクロスカントリー )

入賞>
プリスカ・ドップマン
( 女子自転車ロードレース7位、女子自転車ロードタイムトライアル8位 )
ドミニク・マイクトリ
( 男子水泳200m自由形6位 )
ロジャー・フェデラー
( 男子テニスシングルス5位 )
アリエラ・ケスリン
( 女子体操 跳馬5位 )
ダニエラ・リフ
( 女子トライアスロン7位 )
ニコラ・シュピリク
( 女子トライアスロン6位 )
女子障害馬術チーム4位
ナタリー・ブルッガー
( 女子レーリング レーザーラジアル6位 )
スワン・オーバーソン
( 女子水泳10キロマラソン6位 )
男子ヨットスター級チーム5位
ペトラ・ヘンツィ
( 女子MTBクロスカントリー6位 )
クリストフ・ザウザー
( 男子MTBクロスカントリー4位 )
ヴィクトール・ロスリン
( 男子マラソン6位 )

 2週間後の9月6日からはパラリンピックが始まる。スイスからは18人の選手が参加する。ここでもまた、熱い闘いが繰り広げられることになるはずだ。

swissinfo、外電

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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