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タックス・アムネスティ可決へ

不正行為を合法にして納税額を増やしたいとするメルツ蔵相 Keystone

「タックス・アムネスティ」とは租税特赦のことで、これまで収入や資産、相続遺産を正しく申告していなかった納税者が自己申告を行った場合に罰金を免除するというもの。

このコンテンツは 2007/12/20 10:09

スイスではこれまで1969年に1度だけ包括的な特赦が実施されたが、今回の法案は制限つきの「ミニ特赦」だ。

罰の軽減

「タックス・アムネスティ」法案は2つの柱から成っている。1つ目は脱税の自己申告があった場合の罰の軽減で、自己申告をした個人や法人は初回のみ罰金を免れる。現在は脱税額の5分の1に相当する罰金および追徴税を支払わなければならないが、これからは延滞利子を含む過去10年間の追徴税を支払うだけで済む。2度目の自己申告以降は、これまで通りの処置となる。

2つ目は、遺産を残した人の生前の脱税を遺産相続者が申告した場合の罰の軽減。この場合、相続者は遺贈者が死亡する前の3年間の追徴税と延滞利子のみを支払えばよい。現在の追徴税対象期間は10年間だ。

この法案は国民議会で左派の反対にあったが、結局多数を占める中道右派が96票対57票で押し切った。ハンス・ルドルフ・メルツ蔵相は
「立派なことではないが、折に触れてこのような妥協も必要だ」
と述べている。

同案は上院に当たる全州議会で今年秋の会期にすでに是認済み。しかし、微調整のため再度全州議会に持ち込まれる。

swissinfo、外電

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