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フェデラー、ウィンブルドン6連覇ならず

(Keystone)

4時間48分に及ぶ接戦の末、夕闇に包まれたウィンブルドンで優勝カップを高々と掲げたのはスペインのラファエル・ナダルだった。スペインにとっては、サッカー欧州選手権EURO2008優勝についでの快挙だ。

世界ランキング1位のロジャー・フェデラーと2位のラファエル・ナダルの対決は、一昨年、昨年に続いて連続3度目。4‐6、4‐6、7‐6、7‐6、7‐9と終始ほぼ互角で進んだ今回の決勝は、ウィンブルドン史上最長の決勝戦となった。

粘りのナダル

 ウィンブルドン6連覇という記録がかかったフェデラー。クレーに続き、芝生でも着々と成績を上げているナダル。予想通り、今年の決勝もこの両者の対決となった。コートに現れた2人の表情は、闘志に燃えるというよりも意外と穏やかだ。ナダルは全仏オープン4連覇で余裕が出ているのかもしれない。

 試合は雨のため約35分遅れて始まった。開始直後、フェデラーはファーストサーブがなかなか入らない。第3ゲームをブレークされると、リブレイクできないまま第1セットを落とした。

 その後フェデラーのサーブは上がり調子となり、ナダルにポイントを許さないゲームが増える。第2セットで最初にブレークしたのはフェデラーの方だった。1‐4と大きく引き離されたかに見えたナダルだが、その後4‐4まで追いつき、さらにブレークして6‐4で2セット目も取った。ナダルはエースこそ少ないものの自分のサーブゲームでは粘り、フェデラーのミスを誘う。フェデラーは自分のミスに苛立ち、時折大声を上げた。

 2対0と瀬戸際に立たされたフェデラーだが、表情は相変わらず落ち着いている。第3セット、フェデラーは合計6回、ナダルも3回のブレークチャンスを逃した。5‐4でフェデラーがリードしている状態で雨となり、試合はおよそ1時間中断。再開後もブレークはなく、ゲームは6‐6でタイブレークに持ち込まれた。フェデラーはここで3本エースを決め、7‐5で3セット目をものにした。

 第4セットもタイブレークとなり、フェデラーは1‐4とリードされながらも6‐5まで盛り返した。最終的に10‐8でこのセットも取り、チャンピオンの底力を見せて2対2に追いついた。

 そしていよいよ最後の5セット目。会場は「ロジャー」か「ラファ」か良く聞き取れない声援に沸いている。しかし、一時青空が覗いていたウィンブルドン上空には再び雨雲が広がり、2‐2の40対40とまったく互角の状態で試合は再度中断された。

 30分弱の休憩のあと試合再開。雨はなくなったが、強い風は試合開始後からずっと続き、ときどきボールが風に流される。このセットも6‐6と互いに一歩も譲らずブレークなしで進んだ。しかし最終セットにタイブレークはない。どちらかが2ゲーム多く取るまで試合は続くのだ。そしてまもなく、薄闇の中で7‐9で最終セットと優勝を手に入れたのはナダルの方だった。

ハイレベルの決勝

 フェデラーは全試合でエースを25本決め、自分のサーブゲームをほとんど短時間でものにした。また、ウィナーもナダルの60に比べて89と断然多い。攻撃的なプレーも少なくなかった。しかし、13回訪れたブレークチャンスをものにしたのはわずか1回きり。また、アンフォースドエラーもナダルの倍近い52に及ぶ。この辺りに今回の敗因があるのかもしれない。

 とはいえ、この試合はウィンブルドン決勝にふさわしいハイレベルの試合だった。観客は5時間近くに及んだ世界No.1とNo.2の戦いを大いに楽しんだことだろう。強靭な粘りを見せたナダルは、42年ぶりにスペインにウィンブルドン優勝をもたらし、ビョルン・ボルグ以来初めて28年ぶりに全仏オープンとウィンブルドンの同年優勝を果たした。ナダルの勢いがこのまま続けば、全米オープンで1位と2位が入れ替わるかもしれない。
 
swissinfo、小山千早 ( こやま ちはや )

試合データ

試合結果:6‐4、6‐4、6‐7 ( 5‐7 ) 、6‐7 ( 8‐10 ) 、9‐7
エース:フェデラー25、ナダル6
ダブルフォルト:2、3
ファーストサーブの確率:66%、73%
ブレーク:1/13 ( 8% ) 、4/13 ( 31% )
ウィナー ( サーブを含む ) :89、60
ネットプレー・ポイント:42/75 ( 56% ) 、22/31 ( 71% )
アンフォースドエラー:52、27
ポイント総数:204、209

ATPランキング ベスト10

1.ロジャー・フェデラー 6600
2.ラファエル・ナダル 6055
3.ノバク・ジョコビッチ 4945
4.デイビット・フェラー 3045
5.ニコライ・ダビデンコ 2970
6.アンディ・ロディック 2065
7.ダビド・ナルバンディアン 2030
8.ジェームス・ブレーク 1975
9.アンディ・マレー 1805
10.スタニラス・ワウリンカ 1760

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