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ユーロに備えろ

ユーロの海に浮かぶ孤島スイス

(swissinfo.ch)

2002年1月1日、欧州統一通貨ユーロの流通開始「e-デー」を迎えると、スイスはユーロ圏12ヶ国に囲まれた孤島になってしまう。ユーロ加盟国ではないものの、ユーロ導入に備えるスイス銀行協会と、瑞独仏国境の町バーゼルの様子を報告する。

ユーロ流通開始とともに、スイスでも国境近くの住民はユーロでの会計が身近のものとなる。またスイス企業のユーロ圏との取引もユーロが中心になる。スイス銀行協会(SBA)は、欧州各国通貨建ての預金を持つ国民に、年末までにユーロに両替えするよう呼び掛けている。ジェームス・ネイソンSBA報道官は、SBAは国内各金融機関のユーロ対策の支援に忙殺されていると次のように語った。「まず国民に十分な情報を提供することが大切だ。SBAは、ユーロ流通開始と旧通貨からユーロへの両替えに関する様々なデッドラインについてのパンフレットを4つの公用語で作製し、銀行を通して国民に配付した。ユーロへの切り替えは、現代金融史上最大のイベントだ。最も重要なのは、人々に手持ちの旧通貨をどうしたらよいか知らせることだ。とにかく200�沐N12月末までに、すべてユーロに両替えしておくべきだ。」。

SBAは、旧通貨からユーロへの移行期間中に偽札が出回ることを警戒する。「国際犯罪組織がこの期間を利用して新旧の偽造紙幣・貨幣を放出することは必至と思われる。我々は人々に偽金への注意も喚起しなければならない。」とネイソン報道官はいう。さらに、この偽札対策も含めた現場の銀行員のトレーニングは、導入準備用のユーロ紙幣・貨幣がスイスに到着した12月初めから行われており、一ヵ月弱の短い期間ではあるが流通開始までには間に合うとネイソン報道官は自信を持っている。ユーロ圏の銀行からは、行員のトレーニング、顧客へのインフォメーション・プログラムやキャッシュマシンの変更などにかかるコストへの不満が出ているが、スイスの銀行は通常経費の一部程度で済むと見ている。

ところで、ユーロ圏との最前線となる国境の町は、ユーロ流通開始前夜をどのように迎えているのだろうか。ドイツとフランスの2大EU国と国境を接するバーゼルのUBS銀行バーゼル=シュタット支店は、行員と5万人の口座保有者のための通貨切り替え準備に追われている。ウルリッヒ・ハルバイセン支店長は「バーゼル地域のUBS行員の15%はドイツ人とフランス人なので、彼等の給料はユーロに両替えされる。また、バーゼルの住民は、価格の安いドイツやフランスで日用品の買い物をする。」と国境の町ならではの日常を語る。ハルバイセン支店長によると、仏フラン、独マルクなどの旧通貨建て口座のユーロへの両替えは9月末で完了した。あと若干の口座が12月末まで残っているが、それらの両替えも間もなく終るという。一方で、各大手銀行の新商品「ユーロ口座」が注目を集め始めている。スイス人にとってユーロ口座を保有しておくと、ユーロ圏12ヶ国に行く場合に両替え不要というのが魅力だ。ハルバイセン支店長は、残る問題はバーゼル市民が自宅に保管しているフランやマルクの「たんす預金」の存在だという。「紙幣の無料両替えは2002年2月までで、3月以降は両替え手数料がかかる。旧通貨からユーロへの両替えができるのは、6月30日が最終日だ。このデッドラインを覚えておいてほしい。」とハルバイセン支店長は強調した。

バーゼルでは今後小売店や企業取引もユーロ建てが多くなると予想されるが、バーゼルの小売店では兼ねてからフランやマルクでの会計に慣れているため、混乱はないと思われる。ハルバイセン支店長によると、ATMマシンはソフトウェアのマイナーなモディフィケーションとユーロ札の投入だけで通貨切り替え準備は終るという。「ATMマシンは、国境で1月3日から、スイス全国では15日からユーロの取り扱いが可能になる。」。日常生活の中で外貨処理の長い歴史を持つ国境社会では、ユーロへの切り替え準備も着々と進んでいる。

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