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世界で初めて鳥インフルエンザの情報を一般公開

鳥インフルエンザのテストするために鴨の血のサンプルを採る獣医

(Keystone)

鳥インフルエンザの恐怖はまだ記憶に新しい。しかし、鳥インフルエンザの国際データの入手は、今まで制限されていた。この状況を変えようと、スイスの研究所が無料で最新情報の公開に踏み切った。

これにより研究者や各国政府が、より簡単に、より迅速にインフルエンザ対策を取ることが可能になる。このデータベースの公開は、2007年3月にも始まる。作成したのは、スイス・バイオインフォマティックス研究所 ( Swiss Institute of Bioinformatics、 SIB ) だ。

この画期的な試みは、SIBと「鳥インフルエンザ情報共有の国際推進機構(GISAID)」との合意の下で行われた。

世界の人々のために

 GISAIDは、鳥インフルエンザが猛威をふるった2006年8月に、医療分野の研究者たちによって設立された。世界中の関心を集めているにも関わらず、一握りの人間によって情報が管理されていたため、良心的な研究者のグループが立ち上がったのだ。

 「私たちの目的は、一般の人々の健康と、獣医学の研究者たちが世界中に猛威をふるう人間と鳥のインフルエンザについて研究できるようにすることです。このためには、国内外の健康局がウイルスに対して素早い対応を取れる体制を整えておくことが必要だと思ったのです」と語るのは、SIBのディレクター、エルネスト・ファイトマンズ氏。

 スイスは永世中立国の伝統があり、世界保健機関 ( WHO ) の本部があるという事実が、今回のプロジェクトを可能にした。

 プロジェクトの準備資金を出したのは、連邦健康局と連邦政府の教育・研究事務局。データ製作と分析は、ローザンヌに本部を置くスマート・ジーン ( SmartGene ) というバイオ・テクノロジーの企業が行った。

最新の情報を世界で共有

 登録して、この情報を共有するための規則に同意すれば、誰でもこのデータベースにアクセスできる。

 SIBのオペレーション・ディレクター、リディー・フグルレ氏は「情報が違法な行為などに使われないように、データベース使用のための合意書は、厳しく適用されます」とスイスインフォの取材に答えた。

 インターネット上で無制限に情報を開放することは、世界中の研究や迅速な製品開発に大いに役立つと高い評価を受けている。これによって病気の診断や抗ウイルス剤、ワクチンの開発などが発展することが期待されている。

 今回公開されるデータの中には、世界中から集められたインフルエンザの遺伝子配列情報も含まれている。これにより、ウイルスがどのように世界中に広まったか、どのように変異したかなどの経緯を、世界的な視点で知ることができる。

 フグルレ氏によると、データベース公開はそれ自体でも大きな意味があるのだが、最も重要なことは、新しい遺伝子配列情報を見つけた研究者が速やかに世界に知らせることができるということだ。

 このデータベースを見れば、他の研究者たちは自分の分析をチェックすることができ、実験も早く進む。

 WHOはこのプロジェクトに参加していないが、「インフルエンザの流行に備えるどんな試みも歓迎すべきことだ」とコメントした。

 WHOの広報、ディック・トンプソン氏は「広域に広がるインフルエンザに迅速に対応するために、世界中で情報を共有するという考えは、今後さらに重要になってくるでしょう」と述べた。

swissinfo アダム・ボーモン、 遊佐弘美 ( ゆさ ひろみ ) 意訳

関連情報

‐ 鳥インフルエンザ情報共有の国際推進機構 ( GISAID )を支えているのは70人以上の国際的な科学者。このうち7人がノーベル賞受賞者。

‐ スイス・バイオインフォマティックス研究所 ( SIB ) は学術的NGO基金で、長年遺伝子のデータベースを作成してきた鳥インフルエンザの国際データベースでは他にアメリカのロスアラモス国立研究所があるが、無制限に情報を公開しているわけではない。

‐ スイス・バイオインフォマティックス研究所 ( SIB ) は学術的NGO基金で、長年遺伝子のデータベースを作成してきた。

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