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少数民族のコソボ難民、スイス滞在延長許可

セルビア人、ロマ人など少数民族にとってはコソボはまだ危険 Keystone

1999年のコソボ紛争中にスイスへ逃れ難民申請をしていた人々のうち、セルビア人、ロマ人(ジプシー)などの少数民族は、スイス政府が定めた5月31日の本国送還期限後も滞在延長を許可されることが決まった。

連邦難民事務局は2日、約2500人のコソボ少数民族難民は秋までスイス滞在を許可すると発表した。滞在延長決定は、これらの少数民族の人々がコソボに帰還した後の趨スの安全が保証されないためとしている。同事務局は当初、5月31日の期限までに全てのコソボ少数民族難民を強制送還するとしていた。

5月31日後もスイスに残りたい難民申請者らは、個別に難民事務局の審査を受けなければならない。その際、犯罪歴のある者と帰還地域が安全と保証された者は除外される。難民事務局は、今年後半にもコソボの情況を再審査し、改善が確認されたら送還期限を繰り上げるという。

スイス国内で難民申請していたコソボ難民の大部分は、すでに本国に帰還している。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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