スイスの視点を10言語で

失格者を減らせ! スイス軍がトレーニングアプリを開発

スイス軍にとって兵士の肉体作りはケガを減らし失格・脱落をなくすための重要課題だ。そこでスイス軍は兵役に就く前に体を鍛えるためのスマートフォン用アプリを開発した。

連邦国防・国民保護・スポーツ省は3月、トレーニングアプリ「ready #teamarmee外部リンク」を開発したと発表した。14~18歳の兵役前の男女で肉体・精神的に兵役に備えたい人が対象。ユーザーが軍隊のどの部門に備えたいかを選ぶと、アプリがそれに適したトレーニングプログラムを設計してくれる。他の運動アプリと同じように、食事や生活習慣に関するアドバイスも提供する。軍の部門を入力せずに取り組みたいトレーニングを探すこともできる。一般市民でももちろん利用が可能だ。

スイスでは全ての男性に兵役が義務付けられ、女性も任意で入隊できる。18歳で18週間の基礎訓練を受けた後、30歳まで毎年復習のための再訓練がある。

3言語に対応

トレーニングプログラムは、マックリンゲンにある連邦スポーツ学校外部リンクが考案。アプリは軍の心理学者や専門家が監修した、モチベーションや精神力の強化に関する知識も盛り込まれている。

スイス軍は配信後1年で20万ダウンロードを見込む。ドイツ語、フランス語、イタリア語で利用可能だ。

(英語からの翻訳・ムートゥ朋子)

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部