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森林のCO2吸収は期待外れ

森林にはCO2削減効果を期待できない swissinfo.ch

森林育成によるCO2吸収は、温暖化防止のための温室ガス削減対策の1つとして京都議定書にも記されている。が、スイスの研究所が4年間にわたって森林のCO2吸収に関して調査した結果、森林を増やしても大気中の高濃度CO2削減に期待されるほどの効果がないことが判明した。

このコンテンツは 2001/08/16 07:07

森林育成によるCO2吸収は、米国、日本などが温暖化防止の手段として提唱してきた。ブッシュ政権が京都議定書不支持を表明するまでは、米政府は森林育成で吸収されるCO2量を削減分とみなす制度を主張をしてきた。が、スイス連邦森林雪ランドスケープ研究所が、植林しそのCO2吸収率を4年間にわたって調査した結果によると、樹木が吸収できるCO2量は4年で極限に達した。ヨルグ・ブッハー同研究所森林部長は、新たに植林し森林面積を増やしても、将来悪化が予測されるCO2レベルに大きな影響を及ぼすことは期待できないという。同研究所が植林した樹木は、高濃度のCO2を受けると一時的には成長率を増したが、やがて減速し最後には成長が止まってしまった。「成長が続くならばCO2削減に大く貢献できる、が、成長が止まってしまったということは、このシステムでは限界があることを示している。森林が今以上にCO2を吸収してくれることは期待できない。」とブッハー部長は語った。

また、現在よりも二酸化炭素レベルが高い環境では、特定の種の樹木は増殖するが、それ以外の種は消滅に向かうことも、同研究所の調査の結果判明した。ブッハー部長は「CO2レベルが上がると世界の森林を構成する種に変化が起こり、森林の安定が損なわれる。」という。ブッハー部長は、調査に限界があることを指摘しながらも、「森林はCO2問題を解決しない」ことは明白だと語った。

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