「みんなで渡っても怖い」 スイスの横断歩道
他国との比較でみると、スイスでは歩行者の交通事故がより多く発生しているという統計が11月24日、発表になった。横断歩道を渡っていても車にひかれる確率が高いという。
2006年に発生した交通事故で、死亡した人は370人。このうち5人に1人は道路を歩行中だったという。
横断歩道でも危ない
車を所有する人たちが会員になっている「スイス・ツーリングクラブ( TCS ) 」が出資して行なわれたヨーロッパ全域の調査によると、スイスにおける交通事故の歩行者の被害は交通事故による死亡者全体の20.5%にも上るという。スイスより歩行者の被害が多いのは、21.3%のイギリスのみだった。
特に、道を安全だと思って横切った際に車にひかれて死亡した人の割合が、交通事故で亡くなった人の中でも5.4%を占めるという。ヨーロッパの平均は
2.3%だ。また、歩行者が交通規則を守り横断歩道を渡っていても、スイス住民の100万人に2.7人が車にひかれて死んでいるという。
全体的に見るとスイスにおける交通事故による死亡者数は減っている。2006年に交通事故で死亡した人は370人で2000年より37.5%減少した。2006年に横断歩道を渡っている際に交通事故で死亡した人の数は、6年間に58.3%減少し20人だった。
swissinfo、外電
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