スイスの視点を10言語で

「ストップ・エイズ」キャンペーン、今年のポスター

ストップ・エイズ・キャンペーンのポスター、レモン・バージョン swissinfo.ch

毎年過激な表現で世界を驚かす連邦厚生局のエイズ撲滅キャンペーン「ストップ・エイズ」。今年のポスターは果物、野菜、貝のちょっとエロチックなデザインで、5日全国デビューした。

トーマス・ゼルトナー連邦厚生局長は、ストップ・エイズの新ポスターは好評だと次のように語った。「ユーモアに溢れたポスターだということは、見ればわかる。野菜、果物、貝といった有機生物を見せているが、大人の目と心にはセクシュアルな考えを刺激する。」。ポスターは公園、パブ、クラブなど、人と人、または売春婦や売春夫との出会いの場になりがちな所に掲示されるという。今年で4年目となるストップ・エイズ・ポスターキャンペーンは、政府とスイス・エイズ・ヘルプ、スイス・ポスター協会の共同事業だ。

昨年、HIV/エイズウィルス感染者は8%増え、92年以来初の上昇となった。上昇に転じた背景には、無関心やエイズは治るといった誤解があり、当局はエイズに対する意識を高める必要性を再認識させられた。スイスのエイズウィルス感染ルートについて、ゼルトナー局長は3つに大別できるという。「最も多いのは、異性愛者間の感染だ。これが、感染者増加の原因だ。次に、同性愛者間の感染だが、こちらは若い同性愛者にコンドーム使用が普及したことで減少した。最後に、薬物依存症者だが、こちらは新たな感染者が増加した。」。

ストップ・エイズ・キャンペーンの一環として、5月からイヴェルドンで始まるExpo.02でも、スペシャルイベント「The first enccounter」が催される。主催者によると、テーマは人と人の最初の出会い、興奮が高まり性関係が現実となる可能性に焦点をあてたものだいう。

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部