スイスの視点を10言語で

2008年のスポーツ大賞はカンチェラーラとケスリンの手に

今年のベストプレーヤー 左からファビアン・カンチェラーラ、アリエラ・ケスリン、スタニスラス・ワウリンカ、ハインツ・フライ、レオ・ヘルト Keystone

12月6日夜、バーゼル市の多目的ホール「ザンクトヤコブスハレ」で2008年の「クレディ・スイス・スポーツアワード」が授与された。

今年の「スポーツ大賞」は、自転車競技のファビアン・カンチェラーラと体操のアリエラ・ケスリンの手に渡った。

北京オリンピックでの活躍

 2003年、2004年、そして2006年、2007年と「スポーツ大賞」を独占してきたテニスプレーヤーのロジャー・フェデラーは、今回の大賞連続受賞を見送ることになった。しかし、北京オリンピックのダブルスでともに金メダルを獲得したスタニスラス・ワウリンカと「チーム賞」を受賞した。すでにドバイでトレーニングを開始しているフェデラーは欠席。舞台の上ではワウリンカが1人でトロフィーを受け取った。

 「スポーツ大賞」に自転車競技選手が選ばれたのは1998年のオスカー・カメンジント以来。「クレディスイス・スポーツアワード」がテレビで生中継されている間、視聴者投票によってノミネートされていた10人の候補者から最終的にカンチェラーラが選ばれた。2位のフェデラーとは接戦で、その差はわずか5%だった。この日、淡いクリーム色のスーツに身を包んで舞台に上がったカンチェラーラは、今年夏に開かれたオリンピック北京大会のロードタイムトライアルで金メダル、そしてロードレースで銅メダルを獲得した。

 女性の「スポーツ大賞」に選ばれたケスリンは文句なしの1位で、2位のフィギュアスケート選手、サラ・マイヤーに11.5%の差をつけた。ケスリンも北京大会の跳馬種目で5位になり、スイスの女子体操界では1980年代に世界選手権などで活躍したロミ・ケスラー以来の好成績を残した。

 そのほか「新人賞」はスキープレーヤーのララ・グート、「トレーナー賞」は柔道ナショナルチームのトレーナー、レオ・ヘルト、そして、「障害者スポーツマン賞」は陸上のハインツ・フライがそれぞれ受賞した。スイス柔道代表団のセルゲイ・アシュワンデンは夏季オリンピック北京大会で銅メダルを獲得。フライも北京パラリンピックで通算13個目と14個目の金メダルを獲得した。

swissinfo、小山千早  ( こやま ちはや )

<スポーツ大賞男性部門>
1. ファビアン・カンチェラーラ
2. ロジャー・フェデラー
3. ディディエ・キュシュ

<スポーツ大賞女性部門>
1. アリエラ・ケスリン
2. サラ・マイヤー
3. カリン・トュリク

<チーム大賞>
1. フェデラー/ワウリンカ、テニス
2. マウンテンバイク・チーム
3. ZSCライオンズ、アイスホッケー

<障害者スポーツマン大賞>
1. ハインツ・フライ
2. エディット・フンケラー
3. トーマス・プフリ

<新人賞>
1. ララ・グート
2. ルカ・スビサ
3. ニノ・シュルター

<トレーナー賞>
1. レオ・ヘルト
2. ステファン・ヴィトマー
3. ウルス・グラフ

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部