1965年設立のファルコン・プライベートバンクは今年初め、プライベートバンキングの停止を発表した
© Keystone/Ennio Leanza
スイス連邦刑事裁判所は15日、国内の銀行で初めて反マネーロンダリング(資金洗浄)法違反の罪に問われたファルコン・プライベートバンク(本社チューリヒ)に対し、罰金350万フラン(約4億3千万円)の支払いを命じた。
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アブダビの政府系ファンドが所有する同銀行は、マネーロンダリングを防ぐために必要な管理体制の整備を怠った罪に問われていた。
スイスの通信社Keystone-SDAの報道によると、刑事裁はこれとは別に、700万フランの補償請求を義務付けた。
一方、同銀行の元最高経営責任者(CEO)は無罪となった。元CEOは2012~16年にかけ、アラブ首長国連邦の実業家の資金洗浄を手助けした罪に問われていた。
刑事裁は、元CEOが違法に調達された資産であることを知っていたとは証明できなかったと結論付けた。
ファルコンバンクは5月、マレーシアの政府系ファンド「1MDB」が絡む不正事件への関与を批判され、業務停止を発表していた。
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