スイス連邦政府は医療費削減計画の一環で、紹介状なしでの専門医受診を抑制する案を発表した。
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政府は19日、新たな医療費削減計画を発表。アラン・ベルセ内務相は同日の会見で、国内の医療費は年々増加していると指摘し、今回の計画で約10億フラン(約1100億円)が削減でき、医療サービスの質と効率の向上にもつながると述べた。
計画では、専門医を受診した際の医療費は、総合診療医、(オンライン診療などの)遠隔医療センター、健康維持機関(HMO)などからの紹介を受けた場合にのみ、強制加入型の健康保険でカバーされる。
ベルセ氏は、ほとんどの患者がすでにこの流れに従っているが、政府はこうした患者をより増やしていきたいと述べた。
また連邦政府と26の州は毎年、入院・外来治療、医薬品などの費用がどれだけ増えるかを試算する。ベルセ氏は、ヘルスケア部門に関わる様々な機関と緊密に連携することで、透明性・コスト意識の向上を図れるとした。
計画は、先進的かつ高額な医薬品へのアクセス確保に向けた法的基盤も盛り込んだ。
現在、州、政党、関係機関への意見聴取手続き中で、その後議会に法案を上程する。
コスト削減対策
政府は医療費削減に関し、ジェネリック医薬品と外来診療を対象とした計画を2年前に適提起している。政府は当時、約10億フランのコスト削減を目指すとしていた。
この計画は現在、議会で議論が行われている。
2012年には、医師、セラピスト、病院、薬局のネットワークを作り、より体系的な治療を行う「Managed Care」システムを導入する案が国民投票にかけられたが、自由診療の費用がさらに上がるなどとして、反対多数で否決された。
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