スイスの国籍法はここ20年間で大きく変わりました。スイス人女性が外国人と結婚してもスイス国籍を失わずに済むようになったのもその一つです。ここではスイスの国籍取得についてご説明します。

 スイス国民になるには、基本的に「出生」「婚姻(ただし、婚姻と同時にスイス国籍を付与されるわけではない)」「帰化」の3通りがあります。

 出生地主義のアメリカとは違い、スイス国内で生まれただけでスイス国籍が付与されることはありません。出生による国籍取得が認められるのは次の場合です:

  • 両親が婚姻関係にあり、どちらか一方がスイス国籍である場合
  • 両親が未婚だが、母親がスイス国籍である場合
  • 両親が未婚で母親が外国籍、父親がスイス国籍で、父親が認知している場合(認知は子どもが法的年齢に達するまでに行う必要がある)

 スイスは重国籍を認めているため、外国人がスイス国籍の取得によりそれまでの国籍を喪失するかどうかは当人の国の法律によります。日本では重国籍が認められていないため、日本人が本人の意思でスイス国籍を取得した場合、日本国籍法に基づき日本国籍を自動的に喪失することになります。詳しくは在スイス日本大使館のサイト他のサイトへをご参照ください。

 スイス国籍の取得に関する情報は連邦司法警察省移民局のサイト他のサイトへをご参照ください。

通常の国籍取得手続き

 出生も婚姻もなく、スイス人との血縁関係を持たない外国人は少なくともスイスに12年間住まないとスイス国籍を申請できません(だたし、10~20歳までの滞在年数は2倍で計算)が、2018年よりその年数が10年に短縮他のサイトへされます。

 国籍取得の申請条件は次の通りです:

  • スイス社会に十分に溶け込んでいること
  • スイスの慣習や伝統に馴染んでいること
  • スイスの法律を守ること
  • スイス国内外の安全を脅かさないこと

 国籍取得の審査請求を受け付けるのは連邦司法警察省移民局ですが、さらに州や市町村ごとに独自の条件があり、申請者はこれらも満たす必要があります。例えば、条件となるその州での居住期間が2年間という州もあれば、10年間という州もあります。

 スイス国籍の取得に関する詳細は連邦司法警察省移民局のサイト他のサイトへをご参照ください。

簡易国籍取得手続き

 スイス人と婚姻関係にある外国人、またはスイス人を親に持つ(スイス国籍未取得の)子どもには、通常よりも手続きが軽減される簡易国籍取得の資格他のサイトへがあります。

 通常の国籍取得と同様、申請者はスイス社会に十分に溶け込み、法律を守り、スイス国内外の安全を脅かさないことが申請の条件です。簡易国籍取得の場合、州や市町村が追加条件を課すことはありませんが、異議を申し立てることはあります。

 スイス人と婚姻関係にある外国人が簡易国籍取得を申請できる条件は次の通りです:

  • スイス人と最低3年間、婚姻関係にあること
  • スイスに述べ5年間居住していること
  • 申請を行う直前の年は1年間スイスに住んでいること

 また、スイスと「深いつながり」がある場合、つまりスイス人と結婚している人は、スイス国外に住んでいても簡易帰化の対象になり得る場合があります。この場合は、少なくとも6年間の婚姻関係が条件となります。

 親はスイス国籍を取得しているが、本人はスイス国籍を持っていない22歳未満の子どもが簡易国籍取得を申請できる条件は次の通りです:

  • スイスに述べ5年間居住していること
  • 申請を行う直前の年は1年間スイスに住んでいること

 また、スイスと「深いつながり」を持つ子どもも簡易国籍取得を申請できますが、スイス国内に不動産を所有するだけではその理由としては不十分です。スイス人の未婚の父親を持つ子どもの場合、22歳になるまでにスイス国籍の申請が可能ですが、父親の認知が必要です。

 簡易帰化に関する詳細は連邦司法警察省移民局のサイト他のサイトへをご参照ください。

新国籍法 厳格化する国外居住者のスイス国籍取得

スイスでは2018年1月1日の新国籍法の施行により、国外居住者のスイス国籍取得条件が厳格化する。例えば、祖母や曽祖母がスイス人というだけでは、スイスの国籍を取得できなくなる。  過去10年間で計1万9000人の国外居住者がスイス国籍を取得した。大半がスイス人との婚姻によるものだ。 ...

スイス国籍の再取得

 一般的に、婚姻、離脱などの理由からスイス国籍を喪失した外国人配偶者や外国籍の子どもはスイス国籍の再取得を申請できます。

 過去にスイス国籍を持っていた女性で、2006年1月1日(スイスの国籍法の改正)以前に夫がスイス国籍を放棄したことにより本人もスイス国籍を喪失した場合、スイス国籍の再取得が可能です。この場合、スイスと密接な関係にあることが条件となります。この女性のスイス国籍が以前に出生、養子、婚姻、通常の国籍取得手続きによって得られたものであるかどうかは問われません。

 ほかの国籍取得と同様、申請者はスイス社会に十分に溶け込み、法律を守り、スイス国内外の安全を脅かさないことが条件となります。その他にも年齢、居住地などの条件が加わることもあります。詳細は連邦司法警察省移民局のサイト他のサイトへをご参照ください。

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