スイスの酪農業者連合会外部リンクは13日、9月1日から新しい認定制度「スイスミルク・グリーン」を始めると発表した。飼料にパーム油製品を含まないなど、10項目を満たした牛乳が対象だ。
このコンテンツが公開されたのは、
スイスミルク・グリーンの認定取得には農家の農場・工場用地の最低7%を生物多様性を高める活動に充てることなど、職業訓練や開発、気候、乳牛の福利、抗生物質の使用に関する最低基準の達成が必要だ。
基準を満たす酪農家には牛乳1キログラム当たり0.03フラン(約3.3円)が追加的に支給される。酪農業者連合会は、中期的にスイスで生産される全ての牛乳が新基準を満たすことを目標としている。
9月1日から業界が守るべき価値基準を定めた「スイス持続可能な牛乳憲章」が発効する。乳牛の福利や飼料に含まれる牧草の割合を高めること、持続可能な製造工程、農家に対する透明性の高い報酬などを盛り込んだ。酪農関連の40団体が署名済み。
おすすめの記事
おすすめの記事
東京五輪を目指すスイス最速の農家
このコンテンツが公開されたのは、
スイス東部・トゥールガウ州で農家を営むパトリック・ヴェーゲリさん(28)には、「スイス最速の農家」というもう一つの顔がある。スイス農業の将来を背負う若き農家が目指すのは、2020年東京五輪、男子マラソン競技への出場だ。
もっと読む 東京五輪を目指すスイス最速の農家
続きを読む
おすすめの記事
安すぎる牛乳価格 瀕死のスイス酪農家
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの酪農家は他の欧州諸国と同様、安すぎる乳価によって収入が減り、生産を続けるかどうかの瀬戸際に来ている。
もっと読む 安すぎる牛乳価格 瀕死のスイス酪農家
おすすめの記事
北海道土産の木彫りの熊、ルーツはスイスにあった
このコンテンツが公開されたのは、
かつて一世を風靡した北海道の土産物と言えば、サケをくわえた木彫りの熊だろう。その木彫りの熊の発祥は北海道八雲町だが、ルーツはスイス・ベルン州ブリエンツにあった。
もっと読む 北海道土産の木彫りの熊、ルーツはスイスにあった
おすすめの記事
種の保存を目指すオーガニック農場
このコンテンツが公開されたのは、
毛むくじゃらのブタ「マンガリッツァ」やスイス在来種の「レーティシュ灰色牛」、蜜入りの「ハニーアップル」や「シェザール・プルーン」。今日ではあまり聞かれなくなった動物や果物の名前だ。だが、オーガニック農場「フェルム・デ・ソンス」では、そういった珍しい品種の動物や果物を見つけることができる。
もっと読む 種の保存を目指すオーガニック農場
おすすめの記事
ベルン・バラ公園のソメイヨシノ 若木が語り継ぐ酪農交流の歴史
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの首都・ベルンのローゼンガルテン(バラ公園)は毎春、日本から贈られたソメイヨシノが世界遺産都市に華を添える。今年は新しく植樹された苗木36本が初々しさも醸し出す。ベルン市民の間ではすっかり有名になったソメイヨシノだが、44年前にある日本人から寄贈された歴史はあまり知られていない。
もっと読む ベルン・バラ公園のソメイヨシノ 若木が語り継ぐ酪農交流の歴史
おすすめの記事
スイスの「美牛コンテスト」 牛の健康は二の次に
このコンテンツが公開されたのは、
コンテストで注目されるのは巨大な牛の乳房の美しさ。牛の所有者は競技中にミルクがしたたり落ちないよう、あえて搾乳の時間を遅らせたり乳頭をテープなどで塞いだりする。 だが搾乳しない時間が長ければ長いほど、牛たちにそれだけ苦痛…
もっと読む スイスの「美牛コンテスト」 牛の健康は二の次に
おすすめの記事
秋の風物詩「牧下り」 牛と酪農家のモチベーションは
このコンテンツが公開されたのは、
スイスで牛のシンメンタール種やブラウンスイス種に遭遇する登山客は、彼らに一目置くべきだろう。牛たちはニューヨークのワンワールドトレードセンターや上海の世界金融センターを登っているようなものだから。
もっと読む 秋の風物詩「牧下り」 牛と酪農家のモチベーションは
おすすめの記事
スイスのスタートアップ、牛のげっぷを抑えて温暖化対策 効果のほどは?
このコンテンツが公開されたのは、
牛の餌を変えれば、地球温暖化を抑制することができるだろうか?スイスの二つのスタートアップ企業が、メタンガスの排出量を削減できるとうたう飼料添加物を開発した。しかし、科学的な裏付けはまだ十分ではなく、環境政策に組み込むことには懐疑的な見方が多い。
もっと読む スイスのスタートアップ、牛のげっぷを抑えて温暖化対策 効果のほどは?
おすすめの記事
スイス農業団体、シンクタンクの改革案に猛反発
このコンテンツが公開されたのは、
シンクタンクのアヴニール・スイスは、スイスの農業政策には年200億フラン(約2兆3千億円)と莫大な予算が注ぎ込まれ、改革が必要と訴える。その訴えは農業団体に大きな反発を食らった。
もっと読む スイス農業団体、シンクタンクの改革案に猛反発
おすすめの記事
「順にヴァネッサ、リアーナ、ハイジ!」 競売にかけられる牛たち
このコンテンツが公開されたのは、
チューリヒ州アルトシュテッテンにある市営のユッフ農場外部リンクは有機農業に取り組んでいる。将来的には完全に有機農業に切り替える予定だが、まだそのための認定を受けていない。鉄道の線路と運動場に挟まれた今の敷地はとても狭く、…
もっと読む 「順にヴァネッサ、リアーナ、ハイジ!」 競売にかけられる牛たち
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。