スイスの航空救助隊「REGA(レガ)外部リンク」がまとめた2017年の報告書外部リンクで、緊急出動件数は国内外合わせて1万5958件(前年比5.7%増)と過去最高だったことがわかった。
このコンテンツが公開されたのは、
ヘリコプターでの救助件数は1万1774件(前年比6.5%増)、ジェット機は886件(3.3%増)。救助人数は1万788人(7.1%増/1日平均29人)で全体的に増加した。特に2月と10月は例年より天候に恵まれ、登山客が増加したことが背景に挙げられる。
>>15分以内に駆けつけるスイスの航空救助隊「レガ」、その活動の舞台裏
レガは1952年設立。24時間体制で緊急時に出動要請を受けて救助活動を行う。運営費は会員の会費、寄付、保険会社からの出資でまかなわれる。2017年の緊急出動件数は前年比5.7%増の1万5千958件だった。
あらゆる場所の救助活動を行い、スイスアルペンクラブ(SAC)の要請による救助のほか、身動きの取れなくなった家畜の救助もレガの仕事の一つ。家畜の救助には民間機が当たる。
海外にいるけが人や病人をスイスまで帰国搬送させるのも活動の一つ。17年には348人が民間機で、901人がレガのジェット機で帰国した。
要請理由の最多は病気で、17年のヘリコプター出動件数の44%は脳卒中や心血管疾患など重症または急性疾患を引き起こした患者の搬送だった。ウィンタースポーツや交通事故現場での救助活動は少ない。
続きを読む
おすすめの記事
創立60周年を迎えたレガ航空救助隊に新たな挑戦
このコンテンツが公開されたのは、
レガ航空救助隊は、負傷した大人と子どもを事故現場から病院までヘリコプターで搬送し、後日、全3機のジェット機でそのほかの子どもたちを帰国させた。今回の救助は、レガの創設以来60年間の歴史の中で最大級のものとなった。 人道…
もっと読む 創立60周年を迎えたレガ航空救助隊に新たな挑戦
おすすめの記事
ガウリ氷河の奇跡
このコンテンツが公開されたのは、
高位将校や女性3人を含む乗客全員が墜落を生き延び、劇的に救出された。ここで活躍したのはスイスの山岳ガイド、山岳で活動する兵士、そして2人のパイロットだった。また、この救出のおかげで、戦後緊張していたスイスとアメリカの政治…
もっと読む ガウリ氷河の奇跡
おすすめの記事
15分以内に駆けつける航空救助隊、その活動の舞台裏
このコンテンツが公開されたのは、
何千という人の命を救ってきたスイスの航空救助隊「レガ(REGA)」。その歴史は、スイスの救急活動の歴史そのものでもある。写真集「レガ-その舞台裏」では、1952年に設立されたスイスが誇る「空飛ぶ救急隊」の、当時から現在までの救助活動の様子を写した貴重な写真が収められている。
もっと読む 15分以内に駆けつける航空救助隊、その活動の舞台裏
おすすめの記事
夏はレスキュー隊が大忙し
このコンテンツが公開されたのは、
人命を左右するのは、現場の位置と状況を正確に伝えることと、一秒でも早い救助開始。最近は携帯電話からの救助要請が少しずつ増え、携帯電話の普及は迅速な救助隊の活動にも一役買っている。 夏の事故が多い スイスは湖畔や川沿いの…
もっと読む 夏はレスキュー隊が大忙し
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。