スイスの視点を10言語で

危機知らず ネット通販

携帯電話が電話だけに使われる時代はもう過ぎた。ネット注文も今は携帯電話で imagopress.ch

昨年の経済危機は、インターネットを通じた商品販売やサービスにはほぼ影響を与えなかったようだ。5月20日にチューリヒで発表された調査によると、スイス企業21社の電子商取引の売り上げは平均14%の成長を遂げた。

この調査「電子商取引レポート2010」を実施したのは「北西スイス大学 ( Fachhochschule Nordwestschweiz ) 」とクレジットカード決済代行会社「データトランス ( Datatrans ) 」だ。

ダイナミックなネット価格

 特に急激な増加が観察されているのは、大規模なネット通販を行っている企業だ。アンケート調査に回答した会社の大半は、携帯電話からのオンライン注文が増えていると答えている。また、技術的な問題はないが、さらに使いやすくする必要を感じているという。一方、フェイスブックなどソーシャルフォーラムを通じての販売意義に関しては、企業の考え方はさまざまだ。

 アンケートの対象となったのは、「スイス国鉄 ( SBB/CFF ) 」「スイスインターナショナルエアラインズ ( Swiss International Airlines ) 」、大手小売業「ミグロ ( Migros ) 」のオンラインショップ「ル・ショップ ( Le Shop ) 」、旅行会社の「クオニ ( Kuoni ) 」「ホテルプラン ( Hotelplan ) 」など電子商取引を大規模に行っている会社。だが、小さい企業も非常に革新的なコンセプトでネット通販に参画している。

 オンライン市場に進出する企業は増える一方であり、顧客獲得競争は激化している。これまで傍観していた大手デパート「マノール ( Manor ) 」などの企業も参画を決めた。問題はいかに価格を下げるかだが、ネット上では常に動きがあり、一つの企業が最低価格の商品を提供し続けることは難しい。また、一部の顧客の反応は素早く、価格も同様に変動が早い。

swissinfo.ch、外電

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部