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WHO総会

ジュネーブで世界保健機関(WHO)総会が始まった。スイスは他の加盟国とともに、エイズ予防・治療のため政府、企業および国連の活動をより効果的にコーディネイトするよう国連に要請する。

ジュネーブで世界保健機関(WHO)総会が始まった。スイスは他の加盟国とともに、エイズ予防・治療のため政府、企業および国連の活動をより効果的にコーディネイトするよう国連に要請する。

スイス連邦保健局のレト・デュルレル国際課長は「今総会では、WHOとUNAIDSの活動をより効果的にするため、両機関関係の強化に努めるべきだ。」と語る。企業、政府、国連機関の協力強化は総会の度に繰り返される議題で、グロ・ハーレム・ブルントラント事務局長も支援している課題だ。企業の目標と途上国のニーズの間に明白な矛盾はあるが、最近は協力にむけての動きがある。先週、スイスのロシュなど医薬品企業5社が、途上国でエイズ治療薬の入手を容易にするよう協力する決定(途上国での値下げ合意)を発表した。スイス政府は、エイズ治療薬を最も必要としている人々が薬を入手できるよう、医薬品企業の説得を積極的に行って来た。WHO総会を前に、薬品5社がエイズ治療薬の途上国での値下げ合意を共同で発表したのは偶然ではあるまいと、スイス政府は信じている。

ルス・ドレイフュス内務相らスイス代表は、先進国の保健サービスの問題中心に取り組む。保健医療制度は国によって違うが、高齢化、医療費上昇など先進国共通の問題がある。スイスの場合は、州によって違う。連邦政府は州当局との連携を強化し、国内の保健に関する全ての機関をチェックする保健監視所を設立しようとしている。


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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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