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スイス・日本、フィンテック企業の紹介制度を構築

フィンテックに関する協力の書簡を交わした日本とスイスの金融当局
日本とスイスはフィンテック分野で協力関係を深める。スイスのウエリ・マウラー財務相(中央)と連邦金融市場監査局(FINMA)のトーマス・バウマー局長(左)、金融庁の森信親長官 金融庁

スイス連邦金融市場監査局(FINMA)は4日、日本の金融庁との間で、IT技術を活用した金融サービス「フィンテック」分野での協力強化を盛り込んだ書簡を交わした外部リンク。フィンテック企業の紹介制度や、法制度などに関する情報共有が柱だ。イノベーションを促進し、互いの市場にフィンテック企業が効率的に参入できるようにする。

 スイスのウエリ・マウラー財務相とFINMAのトーマス・バウアー局長が同日、金融庁を訪問。森信親長官とバウアー局長が書簡に署名した。

 書簡では、両国のフィンテック企業に関して「最大限の可能な相互支援を互いに提供する」と明記した。例えばスイスに進出したい日本のフィンテック企業を、金融庁がFINMAに紹介。FINMAはスイスの法制度や手続きに関する情報提供など、日本企業をスイス企業と同じように支援する。

 当局間では、フィンテックの法制度や市場動向に関する情報を共有する。政策課題について意見交換も行う。

 FINMAはシンガポールや香港の金融当局とも同様の書簡を交わしている。

Swissinfo/TM

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