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スイス映画


20年来の大ヒット作「ザ・スイスメーカーズ」




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映画「ザ・スイスメーカーズ」は屈指のスイス映画だ。移民をテーマにしたこの風刺映画、今日まで続く人気と成功の理由を、脚本も同時に手がけたロルフ・リシー監督が語る。(Carlo Pisani, swissinfo.ch)

封切りは1978年。当時は5人に1人が見たといわれる「ザ・スイスメーカーズ」。鑑賞者数の多さでは有数のスイス映画の一つに数えられる。公式の映画統計が始まった1976年以来、スイス全国でのチケット販売数でトップを維持している。

リシー監督は2月末に80歳を迎えた。チューリヒの自宅で、どんな風に当局を皮肉ったかを振り返りながら、この映画は移民問題に直面する今の社会のトピックとしてもまったく古さを感じさせないと話す。

この風刺映画は、スイス国籍取得の申請をした外国人がいかに「スイス的」であるのかを見極めるため、そうした外国人の日常生活をあらゆる方法を駆使して調査する2人の州警察職員を面白おかしく描いた作品だ。この2人は、ドイツ人精神科医、チャーミングなユーゴスラビア人ダンサー、イタリア人のパティシエなどを尾行し、質問して回る。映画を作るにあたってリシー監督は、スイス国籍付与の過程で今でも実際に行われている外国人調査業務にインスピレーションを受けたと言う。

私服警官の1人は決して妥協を許さない性格のマックス・ボッドマー、もう1人は彼の新人助手モーリッツ・フィッシャーだ。

リシー監督の母親は、スイス人と結婚してナチス・ドイツから逃れてきたロシア系ユダヤ人。自分自身移民の背景を持つ監督は、移民に対する対立的で永続的な二つの世界観をボッドマーとフィッシャーの中にそれぞれ映し出す。一つは、人は必ず不正を働くものと思い込み、社会に溶け込ませるには厳しさが必要というボッドマーの考え方。もう一つは助手のフィッシャーが持つ、新しい変化に対してオープンな考えだ。

リシー監督は、この2人のような人間は今でも存在すると考える一方で、今日のスイスにおける難民申請者は当時とは異なっており、その出身や文化の違いがスイス社会に新たな課題を突きつけていると話す。