情熱を込めて作られるリュージュのオルゴール
スイスが世界に誇るものは、何も腕時計だけではない。オルゴールもそうだ。腕時計と同じようにオルゴールもまた、職人の正確な技と情熱に支えられ作り出される。ヴォー州のジュラ山脈にある小さな村サント・クロワで、老舗オルゴールメーカー「リュージュ」を訪ねた。
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フォトエディターとして、SWI swissinfo.chでの写真の編集利用と写真家とのコラボレーションを担当。機会があれば、カメラを持って記者に同行する。 チューリヒで写真家として訓練を受け、1989年からフォトジャーナリストとして活動。1990年にスイスの写真家エージェンシー、ルックアット・フォトスを設立。ワールド・プレス・アワードを2度受賞し、スイスの奨学金制度も利用。作品は広く展示され、様々なコレクションに収蔵されている。
オルゴールの仕組みを発明したのはジュネーブの時計職人で、19世紀初頭に初めてオルゴールが作られたのもジュネーブの街だった。オルゴールの仕組みは今でも変わらない。ムーブメントによって、細かい突起のついた金属製の円筒(シリンダー)、または金属板(ディスク)が回り、その突起が金属の「櫛歯(コーム)」をはじいてメロディーを生み出す。製造が始まるとすぐに、オルゴールは熱狂的に受け入れられ、オルゴール入りの腕時計やタバコ入れなども作られるようになった。
リュージュの創始者、シャルル・リュージュがサント・クロワの村にオルゴール工場を作ったのは1865年。それから150年間、何も変わっていないと言えばうそになるだろう。全ての部品は今でも手作業で作られるが、ムーブメントの装飾にはモダンなデザインが取り入れられるようにもなった。
(写真と録音・Thomas Kern)
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