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フリムスの山崩れと芸術の反響

およそ1万年前、シュヴィーツ州ゴルダウ(Goldau)で9平方キロを超す岩石が崩れ落ちた。この山崩れを「フリムスの山崩れ(Flimser Bergsturz)」と呼ぶ。当時の自然のすさまじさを芸術的に再現した特別展示が現在、クール美術館で催されている。

展示「標本山崩れ-保存された動き(Präparat Bergsturz – Konservierte Bewegung)」では、フリムスの山崩れを実際に見て体験できるような催しをベルン芸術大学の研究チームと16人の芸術家が協力して手掛ける。

この山崩れでグラウビュンデン州イランツ(Ilanz)とドマート・エムス(Domat/Ems)地方も土に埋もれた。ここまで山崩れの影響があったと分かったのは19世紀中期になってからのことだ。フリムスの山崩れはアルプスで発生したものでは最大で、ここまでの規模のものは世界に例がない。(写真: クール美術館)

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