スイスの外務省は9日、ロシア野党勢力の指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が毒物を盛られたとされる事件で、ロシア政府に捜査の実施・協力を要請した。
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外務省は「完全かつ迅速な捜査」を求めた。必要であれば化学兵器禁止機関(OPCW)の関与もあり得るとした。
外務省はナワリヌイ氏への攻撃を強く非難。ナワリヌイ氏は「ロシアの政治において著名な人物であり、特に司法制度での独立と腐敗防止のために戦った」と述べた。
また、神経剤ノビチョクの使用を「非常に懸念している」とした。
ドイツは最近、この神経剤がナワリヌイ氏に投与されたことを「疑いの余地なく」発見したと発表。同薬物は、2018年3月に英国で起きたセルゲイ・スクリパリ氏の暗殺未遂事件にも使われた。
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ナワリヌイ氏は8月、ロシア国内線搭乗中に体調の異変を訴え、ベルリンの病院に運ばれた。今週初め、人工的な昏睡状態から脱し、問いかけにも反応しているという。
ジュネーブでは8日、ミチェル・バチェレ国連人権高等弁務官が、ロシアはこの件について独立した捜査の実施・協力を行うべきだと述べた。
同氏は声明で「過去20年間にロシア国内外で発生した、現・旧ロシア国民に対する毒物、またほかの手段による暗殺事件は、非常に憂慮すべきものだ」とした。
一部の国からは、ロシアへの制裁を求める声が出ている。ドイツはロシア政府に数日以内の説明を求めたが、ロシア政府は9日、「根拠のない告発・最終通告だ」と反発した。
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