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スイスの「死ぬ権利」 安楽死を希望する人はどうすればいい?

死を決意した人に渡される錠剤ペントバルビタール

死を決意した人に渡される錠剤ペントバルビタール

(Keystone)

スイス最大の自殺ほう助機関「エグジット(Exit)」の会員登録者は年々増え、昨年は1万0078人が登録、会員数としては過去最大となった。会員になると、自分の人生を終えたいと思ったときに同機関の「サービス」が受けられるが、一定の基準をクリアする必要がある。それはどんなものか。

 エグジットはスイスのドイツ語圏とイタリア語圏のティチーノ州に合わせて11万391人の会員がいる。フランス語圏には2万6205人が登録している。

suicide

増加する自殺ほう助件数

自殺ほう助機関って?

 スイスで「死ぬ権利」の行使を手助けする機関が初めて出来たのは約35年前で、現在はエグジット他のサイトへのほか、ディグニタス(Dignitas)他のサイトへエックス・インターナショナル(Ex International)他のサイトへライフサークル(lifecircle)他のサイトへがある。これらの機関は、自ら死ぬときを選びたいという人たちを支援し、また自殺ほう助に関する啓発活動を行う。

自殺ほう助を認めている国内法は?

 スイスの法律では、自死しようとする本人が自らその行為を行い、それを手助けする人が行為者の死に何の利害関係もない場合に限り、自殺ほう助を認めている。スイスでは1940年代に合法化された。

合法的に自殺ほう助を行うには?

 自殺ほう助を行うのに必要な基準や手順は以下の通り。

  • 自分の行為を自覚している
  • 衝動的な行為ではない
  • 一貫して死にたいという意志がある
  • 第三者の影響下にない
  • 自身の手で命を絶つ 

 ディグニタスは国外からも利用者を受け入れるが、エグジットはスイス国籍保持者か永住者に限定している。

 エグジットとディグニタスには別の規則もある。例えば自殺ほう助のサービスを受けられるのは、激しい痛みや「耐えられない」症状を伴う不治の病を患っているか、耐え難いほどの障害を抱える人だけだ。しかし、この基準を変えたいと思う人たちもいる。

自殺ほう助 人生を終えるとき 決めるのは誰?

人生を終えたい、でもそれを決めるのは誰―?年老いた二人の女性、クレア・ミュラーさんとルシュリ・ヴェンデルさんは、不治の病を患っているわけではない。でも、自分の人生に終止符を打ちたいと考えている。スイスの自殺ほう助機関「エグジット(Exit)」は、そんな人たちを支援しようとしている。

会員はどんな人たち?

 エグジットでは、自殺ほう助を選択する人の6割は女性。平均年齢は78.1歳で、2016年の76.7歳から上昇した。

 エグジットへ相談してくる人で最も多いのは末期がん、加齢が原因の多発性疾患、慢性疼痛(とうつう)の患者。

 地域別では本部のあるチューリヒエリアが最も多く、ベルン州、アールガウ州、ザンクト・ガレン州、バーゼル・シュタット準州、バーゼル・ラント準州と続く。

自殺ほう助は多いの?

 昨年、エグジットに寄せられた自殺ほう助の相談は約3500件で、14年の1千件から増加。エグジットはこのうち1031件を受理した。16年は991件だった。

 ただ、国内の年間死亡者6万6千人のうち、自殺ほう助で死亡したのはわずか1.5%と、自殺ほう助が全体に占める割合は少ない。

(英語からの翻訳・宇田薫)

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