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第43回ローザンヌ国際バレエコンクール2015


ローザンヌバレエ、準決勝で日本人3人が選出




コンテンポラリーの「ディエゴのためのソロ」を踊る速水渉悟さん (撮影 / 小川峻毅)

コンテンポラリーの「ディエゴのためのソロ」を踊る速水渉悟さん

(撮影 / 小川峻毅)


ローザンヌ国際バレエコンクール2015の準決勝で6日、67人の参加者の中から20人が選出された。そのうち日本人は、速水渉悟(しょうご)さん(18)、伊藤充(みつる)さん(18)、金原里奈(りな)さん(17)の3人。皆、高い技術と表現力で踊り、高い拍手に包まれた。明日の決勝が期待される。

 今回3人に共通しているのは、全員外国で勉強中という点だ。そのため、ローザンヌでは、コーチの英語の説明も分かり、外国勢に圧倒されることなく4日間の練習を楽しみ、同時にゆとりを持って多くのことを吸収したようだ。

二つとも楽しく踊れた

 圧倒的な表現力で踊った速水さん。クラシックの踊りの後、「ブラボー」の大きな声が会場に響いた。決勝進出がわかった直後、「20人に入れて本当にうれしいです」と顔一杯の笑みを浮かべ、「きょうは、クラシックではちょっと緊張した。コンテンポラリーは音楽に少し合わなかった。でも二つとも楽しく踊れた」と話した。

 速水さんは、現在ドイツ・シュトゥットガルトのバレエスクール「John Cranko Schule」で勉強中だ。今年6月で3年の過程が終了し、資格がもらえる。この学校では、解剖学やドイツ語などいろいろなことを学び「すごく楽しい」そうだ。

 ドイツのバレエスクールの教授法なのか、準決勝の前日「きょうは帰って早く寝ます。先生から余分な練習はせず、クラスの中だけで踊って、後は体を休めるように言われている」と話し、ゆとりのある、自分をよく知っているダンサーに見えた。

決勝に進出する3人。左から速水渉悟さん、金原里奈さん、伊藤充さん (撮影 / 小川峻毅)

決勝に進出する3人。左から速水渉悟さん、金原里奈さん、伊藤充さん

(撮影 / 小川峻毅)

多くの人に感動を与えられたらうれしい

 20人の発表があった瞬間、感動で涙ぐんでいた伊藤さん。「信じられません。でも今日は、クラシック、コンテンポラリーとも全部出し切れたので、後悔はありません」と話した。

 伊藤さんは、今ポルトガルで学んでいる。ポルトガルで勉強することの良さは、「宮殿などがあるので、そこで昔の人の生活などが想像でき、王子の役をするにしても、クラシックのためになる」と昨日話してくれた。「(明日は)感謝の気持ちを持って、多くの人に感動を与えられたらうれしい」と話した。

 伊藤さんは「お客さんに感動を与えられる」ということをとても大切にしている。それは「小さいとき、ある人の踊りを見て感動し、それが原動力になってダンサーの道を選んだから」という。 

 本当はロシアで踊りたい。「でも背が足りないから…」。とりあえずは、クラシックを極め、ヨーロッパのどこかのカンパニーで踊るのが夢だ。

踊りの途中で拍手のハプニング

 金原さんがクラシックのジゼルを踊っている最中、ステップがあまりに完璧だったため、踊りの途中で拍手が起こるハプニングがあった。

 今の気持ちを「ただ本当にうれしい」と語ってくれた。コンテンポラリーはうまくできたが、クラシックは(彼女にとっては)100%ではなかったらしい。「でも明日は、小さいときからの夢だったローザンヌの舞台に立てるのだから、完璧にしようなどと思わず、舞台に立てることに誇りを感じながら、楽しみたい。でも本当に夢の中にいるような感じで終わるかもれないけれど…」 

 今モナコの学校で勉強するが、6月に卒業する。「9月からは、明日の結果にもよるが、ヨーロッパのカンパニーに入りたい」

 なお、20人の中には選ばれなかったダンサーたちには明日の午前中、ローザンヌ国際バレエコンクールと提携しているバレエスクールやカンパニーの校長・芸術監督との面接が待っている。ローザンヌの事務局によれば、「11年目になるこの面接のおかげで、現在185人のダンザーがバレエスクールやカンパニーで活躍している」という。

第43回ローザンヌ国際バレエコンクール2015

コンクールはローザンヌで1973年、ブランシュワイク夫妻によって創設された。15~18歳の若いダンサーを対象にした世界最高の国際コンクールで、若いダンサーの登竜門とも言われる。目的は伸びる才能を見いだし、その成長を助けることにある。
今年は、2015年2月2日から7日まで開催。決勝は7日。昨年秋のビデオ審査で、300人の応募者から67人(18カ国)が選出された。このうち日本からは、ここ数年で最少の10人(女子7人、男子3人)がコンクールに出場した。
昨年と同様、二つの年齢グループ(15、16歳と17、18歳)に分かれて4日間の練習を行い、今日6日、決勝進出者が20人選ばれた。明日の決勝では、この20人の中から6人の入賞者が選ばれ、全員同額の奨学金を得て、希望するダンススクールかバレエカンパニーで1年間研修できる。

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