スイスの視点を10言語で

ミス・スイスは18歳

ミス決定の瞬間。左は準ミスになったレカ・ダッタさん

9月27日、ティチーノ州ルガーノ市で開催されたミス・スイス選抜大会で、テレビの視聴者からミス・スイスに選ばれたのはヴォー州イヴェルドン市 ( Yverdon ) に住む18歳の高校生ホイットニー・トイロイさんだ。

トイロイさんはまた、写真家の審査員からフォトジェニック賞にも選ばれた。

文化の坩堝 ( るつぼ )

 トイロイさんとともに最後まで候補に残ったのは、チューリヒ州のレカ・ダッタさんとティチーノ州のリサ・パニガーダさん。3人はスイスの有名人の写真を見ながらその人物についてコメントを述べたが、トイロイさんはフランス語で、ダッタさんはドイツ語で、またパニガーダさんはイタリア語でと、まさにスイス各地の代表による「決勝」となった。

 27日の本選に出場したのは16名。ミス・スイスに選ばれたトイロイさんは最年少だった。趣味はバレーボールと旅行で、アフリカ系のアメリカ人を父に、スイス人を母に持ち、スイスフランス語圏のイヴェルドン に住む。トイロイという名は中国の名が起源で、ホイットニーという名は「白い島」を意味するという、まさに「国際児」だ。
 
 また1年後に大学進学のための試験を控えており、将来は弁護士になりたいというトイロイさんは、必要とあらば、政治に関する発言もいとわない。ただし、あくまで「スイスの大使」としての発言だという。
 
 今回スイスでは初めて肌の色が濃い、いわゆる「メティス」の女性がミス・スイスに選ばれ話題となったが、
「私が選ばれたことは、スイス人の精神性が変わってきている証拠。黒人の女性が選ばれるまでには少し時間がかかるかもしれないが」
 と、フランス語圏の日刊紙「ル・マタン ( Le Matin ) 」で語った。

固い絆

 「今後1年間はほとんど会えないようになると思う。しかし私たちは固い絆で結ばれている」
 とトイロイさんは、4年来の恋人である機械設計技師カリム・ウルマンさんとの関係についてコメントした。これは、2006年のミス・スイスを除いて、多くが、ミスになることで恋人との関係が破綻している状況を懸念しての発言だ。

ウルマンさんもこれに付け加え、
「1年後にまたインタビューに来てくれたら、一緒に応じる」
 と答えた。

 新ミス・スイスには、3万8000フラン ( 約370万円 ) の車が贈られ、1年間の任期の間に30万フラン ( 約2900万円 ) を超える広告などの契約が結ばれる。トイロイさんはまた、スイス代表としてミス・ユニバースとミス・ワールドの大会にも出場する予定だ。

swissinfo

swissinfo.ch

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部