The Swiss voice in the world since 1935

人間とアートが融合 アイ・ウェイウェイらの作品展

アイ・ウェイウェイ
Lorenzo Pusterla

人間の体を「付属(extra)」ととらえて自身のアートに添える潮流は1990年代初めに始まり、2000年以降にますます人気が高まった。中国の現代芸術家、艾未未(アイウェイウェイ)氏ら著名な芸術家たちによる、人間とアートを融合させた作品展「Extra Bodies」が、チューリヒにあるミグロ現代美術館外部リンクで開かれている。

艾氏の作品は自身のプロジェクト「Fairytale(おとぎ話)」の一部。このプロジェクトは艾氏が2007年、ドイツで開かれたビジュアルアート展「Documenta12」に中国人1001人を招待したもの。1001人の中には中国本土を始めて出たという人も多く、異国の地で艾氏を囲み、アイデンティティーや思い出、愛、夢などについて語り合った。

作品展では艾氏のほか、さまざまな芸術家が人間という「付属」を使って芸術を表現した写真や映像が並ぶ。例えばあるモデルに何時間も裸でポーズをとってもらったり、労働階級者の家族に台の上に立ってもらったり、老齢の女性グループにセックス・ピストルズの曲を演奏してもらったりと、手法は多岐にわたる。

スイス人芸術家クリストフ・ビュッヘルもこの作品展に加わる。来年2月4日まで開催されている。

人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

米中協議を終え、記者会見に臨むグリア氏(左)とベッセント氏

おすすめの記事

関税協議「スイス最前列に」、米財務長官

このコンテンツが公開されたのは、 ジュネーブで行われた貿易問題を巡る米中閣僚級協議の成功を受け、ベセント米財務長官は12日、「スイスは貿易協定締結の最前列に躍り出た」と語った。

もっと読む 関税協議「スイス最前列に」、米財務長官
スマートフォンの画面とそれを操作する手

おすすめの記事

スイス・ニトヴァルデン準州の小学校、スマホ禁止へ

このコンテンツが公開されたのは、 スイス中部ニトヴァルデン準州は5日、スマートフォンをはじめとするIT機器の小学校での使用禁止を発表した。授業目的や緊急時などを除き、全面的に学校でスマホが使えなくなる。

もっと読む スイス・ニトヴァルデン準州の小学校、スマホ禁止へ
バーゼルの路面電車

おすすめの記事

バーゼルで「カラオケ路面電車」走行 欧州歌合戦に合わせ

このコンテンツが公開されたのは、 5月11~17日の欧州国別対抗の音楽祭「ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト(ESC)」開催中、バーゼルでは「カラオケ・トラム(路面電車)」が運行する。ビンテージ車両で90分間かけて街を走る間、乗客は無料で歌い踊ることができる。

もっと読む バーゼルで「カラオケ路面電車」走行 欧州歌合戦に合わせ
大阪・関西万博

おすすめの記事

スイス外相、大阪・関西万博で結束と対話をアピール

このコンテンツが公開されたのは、 日本を公式訪問中のスイスのイグナツィオ・カシス外相は22日、2025年大阪・関西万博のスイス・ナショナルデーのオープニングセレモニーに出席し、結束と対話を呼びかけた。

もっと読む スイス外相、大阪・関西万博で結束と対話をアピール
クラウス・シュワブ氏

おすすめの記事

WEFのクラウス・シュワブ会長が辞任

このコンテンツが公開されたのは、 世界経済フォーラム(WEF)は21日、創設者で会長のクラウス・シュワブ氏が同日付で辞任したと発表した。

もっと読む WEFのクラウス・シュワブ会長が辞任

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部