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バーゼルに大型の海洋生物水族館が実現か?



バーゼル水族館「オゼアニオム」は、教育的な方法でどのような大型の海洋生物を観せてくれるのだろうか

バーゼル水族館「オゼアニオム」は、教育的な方法でどのような大型の海洋生物を観せてくれるのだろうか

海洋生物を中心とする大規模な水族館がバーゼルに誕生する計画が進行中だ。

現代の水族館は、海洋生物についての知識を深め、それらとの持続的な共存方法を学ぶ場所となるよう工夫されなければならない。サーカスのように、動物や海の生物をただ眺めるだけの動物園や水族館は過去のものだという。

バーゼルは海の傍の街

 大規模な水族館は世界中で建設が進んでいるが、普通は海の傍に建てられる。現在計画中のバーゼル水族館「オゼアニオム ( Ozeanium ) 」のように、海から500キロメートルも離れている例は珍しい。
 「確かにバーゼルは海から遠いが、バーゼル市を流れるライン川は北海につながり『バーゼルは海の傍の街』だという市のスローガンにこの水族館建設は一致している」
 とこのプロジェクトの責任者で生物学の博士号を持つトマス・ジェルマン氏は言う。

 しかしこのプロジェクトの目的は何なのか?第1目的は現存の動物園を拡張することだが、「大型の海洋生物」を見せたいという意図があるとジェルマン氏は説明する。しかしどうような大型海洋生物なのか、細かなことはまだ明らかにされておらず
 「とにかく今までに経験したことのないような大型の海の生物の展示を考えている。実は、500種類の水中生物を現在の動物園内ですでに生育しているが、すべて河や近海の小型生物で、遠海の生物がいないため、海全体の話を語りにくい」
 という。
 
 いずれにせよ、今日ヨーロッパの動物園はあらゆる生物とそれらが生息する環境とを守るために必要なことを一般の人々に説明し、また教育することを目指している。チューリヒの動物園もこうした方針で運営されており、多くの研究プログラムや国際協力が進められている。

教育の実現化

 「サーカスのように動物をただ単に眺める時代は終わった。創造性や演劇性を取り入れる動物園や、われわれのようにシンプルだが動物とのコンタクトをより重要視する動物園が現れている。両者とも動物の飼育という点ではプロであることは言うまでもない」
 と語るのは、バーゼル動物園館長オリヴィエ・パガン氏だ。

 しかし、バーゼル水族館が実現するには、まだ幾つかのステップを踏まなくてはならない。敷地は現在の動物園のすぐ横だが、近くのバーゼル自然博物館も同じ場所を拡張用に使いたい意向だ。

 だが、バーセルの文化局長は水族館を建てるほうがよいとの考えを最近表明した。ただし条件として、建設費や運営費の目算をしっかり立て独立経営を行うこと、またあくまで教育を目的にした水族館を目指すよう要求した。
 「政治家が教育に重点を置くのは当たり前だ。フランスもそのほかの欧州連合の国々でも、今や動物園や水族館は教育の場になっている。もしそうしなければ、制裁を受ける程だ」
 とフランスの海洋生物水族館「ナウシカ ( Nausicaa ) 」の創設者の1人、ステファン・エナール氏は言う。

 さらに
 「学ぶことは来館者の目的の一つで、ときにはそれだけを目標に訪れる人もいる位だ。従って、教育を主目的に据えることは必須だ。といっても、これは水族館に遊びの部分や夢の部分を排除せよと言っているのではない」
 と付け加える。

天然資源の持続的な利用方法

 ジェルマン氏によれば、世界中で大規模な水族館の建設が進んでおり、とくに中国では毎年のように新しいこうした水族館が出現しているという。流行なのだろうか?
 「いや、要求が高まっているからだ。今後2050年までには、人類の8割が海岸に近い場所、即ち海岸から最高で80キロメートル離れた地域に住むようになるだろうといわれている。従って、いかに天然資源を破壊することなく利用していくか、また自然はいかにうまく、しかも持続的な方法でこの天然資源を利用しているか、いかに人類はそれを真似ることができるかを迅速に学ぶ必要があるからだ」
 と説明する。

 こうした背景から、バーゼル動物園が水族館オゼアニオムのために環境保護団体と関係を結び、協力していくことは間違いなさそうだ。また、実際そのための議論が現在進行中だ。

アリアンヌ・ジゴン、swissinfo.ch
( 仏語からの翻訳、里信邦子 )

オゼアニオム ( Ozeanium )

大型の水族館を予定しており、「密やかな、生命力溢れる空間」を目指している。
総工費は、7000万フランから1億フラン ( 約58億円から82億円 ) を予定しており、公費は一切使用されない。
バーゼル市民は新しい雇用の機会であり、観光の場にもなると期待している。
海岸から数百キロメートル離れた場所に建設される水族館という点で、世界で唯一のもの。
近くの自然博物館も同じ土地に拡張のための建設を希望している。いずれが実現されるかは、この秋の州議会で決定される。

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