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ローザンヌ国際バレエコンクール 準決勝で日本人3人

キャッシー・マーストン氏の作品「跡」を軽く風のように踊る佐々木万璃子 さん ( 撮影、小川峻毅 ) swissinfo.ch

1月30日に行われた「第38回ローザンヌ国際バレエコンクール」の準決勝で選ばれた日本人は、佐々木万璃子 ( まりこ) さん、木ノ内周 ( しゅう) 君、アクリ璃嘉 ( ルカ ) 君の3人。明日の決勝に挑戦する。

このコンテンツは 2010/01/30 08:46

今年は参加人数において男子が女子を上回ったが、準決勝で選ばれた20人でも、男子が14人を占めるという例外的な年となった。

コンタクトレンズが取れて動揺

「ちょっと不安でドキドキしていたので、発表を聞いてすごくうれしい。今日は楽しみながら自分の力が十分に出せたので満足だった」
と、東京都出身の佐々木さん ( 15歳 ) は喜びを表現した。コンテンポラリーバリエーションはキャッシー・マーストン氏の作品「跡」を踊ったが、
「難しい作品だが、レッスンで教わった通りにやってみた」
と話した。

神奈川出身の木ノ内君 ( 17歳 ) は
「ほっとしたと同時に明日があるので緊張している。クラシックを踊っているときに、コンタクトレンズが取れて動揺したがどうにか終えた」
と言う。

コンテンポラリーバリエーションはクリストフ・ウイールドン氏の作品「継続」を選んだが
「楽しんで笑顔でやっていたら、笑わない方がいい作品だと言われ笑わないようにするのに結構苦労した」
と振り返った。ローザンヌでは学ぶことが多く、傾斜面の舞台も初めてで良い経験になったという。

埼玉県出身のアクリ ( 15歳 ) 君も
「決勝に残れてうれしい。今日は楽しみながらいつも通りに力が出せた」と喜んだ。道化師の滑稽な動きをかなり優雅に表現したクリストフ・ウイールドン氏の「コメディア」も「落ち着いてできた」と話した。

また、30日の準決勝で選ばれた20人の国別の内訳は、中国5人、日本3人、ブラジル3人、オーストラリア2人、アメリカ2人、スペイン、イギリス、ポルトガル、アルゼンチンは各1人。スイスからも久しぶりに1人残った。

見違えるように進歩

一方、男子のクラシックコーチを務めたパトリック・アルマン氏は「男子はほとんどが甲乙付けがたい平均した高いレベルにある」と、男子全体の質の高さを強調し、選抜の困難さを説明した。

さらに
「生徒は世界中の学校から来ているので、基本のクラシックの型も教えられ方もさまざまざま。初めはどうなるかと思ったが、全員素直にわたしの教え方を受け入れてくれ、ちょっとした注意で見違えるように進歩し、非常に満足している」
と語った。

アルマン氏はかつてのローザンヌコンクール入賞者。ローザンヌの雰囲気を
「アーティスティック委員会にも参加していてここには慣れているが、毎回参加者にとってもコーチや関係者にとっても一緒に学ぶすばらしいコンクールだと感じている」
と話した。

また、昨日ローザンヌに来てコンテンポラリーを指導したマーストン氏は
「わたしの作品を完全に理解しているダンサーは半数位だった。しかし、指導によってかなり改善された」
と話し
「重要なのは感情と体の動きを支配する内的な力を自分で決定することだ。つまりここをこう動こうという解釈はある程度ダンサーに許されており、わたしの動きを ( クラシックの場合のように ) そのまままねるような指導はしない。特に大切なのは、音楽、空間、目線などを考えながら自分でステップの踏み出し方を考えるようにすること。一つの手を上げる動きにもさまざまな上げ方がありそれを内的力で決めていくことだ」
と解説した。

里信邦子 ( さとのぶ くにこ) 、ローザンヌにて、swissinfo.ch

ローザンヌ国際バレエコンクール

1973年ローザンヌで創設された「ローザンヌ国際バレエコンクール ( いわゆるプリ・ド・ローザンヌ) 」は、15~18歳の若いダンサーを対象にした伝統ある国際コンクール。

その目的は、伸びる才能を見出し、その成長を助けることにある。「英国ロイヤル・バレエ・スクール」、「スクール・オブ・アメリカン・バレエ」など、世界60カ国以上の学校、バレエ団が協力している。

今年の第38回コンクールでは、36カ国226人 の候補者の中からDVD 審査で69人が選ばれた。その内訳は女子32人男子37人で、初めて男子数が女子数を上回った。

昨年と同様、2つの年齢グループ ( 15、16歳と17、18歳 ) に分かれて3日間の練習を行い、練習点と完成度の点の合計で、練習最終日の1月30日に決勝進出者約20人が選抜される。

決勝では20人全員が踊り、約7人の入賞者が選ばれ、同額の奨学金を受け取り一流の国際的バレエ学校やカンパニーに留学できる。

決勝進出に選ばれなかった参加者も最終日にオーディションがあり、コンクールに協力するバレエ学校やバレエカンパニーから招待を受ける場合が多い。

今年はコンテンポラリー・バリエーションに2人の若手振付家、クリストフ・ウイールドン氏とベルンダンス劇場のキャッシー・マーストン氏の作品が選ばれた。

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