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日本を象徴する革新的建築物 

ラーニングセンターは「SANAA」にとって転機になるようなプロジェクト。しかし過去の作品にも通じる要素、様々なアングル性、流動的な空間処理、外部と内部の交流なども含んでいるという ( 写真提供 : EPFL )

3月15日にジュネーブで行われた記者会見で、ローザンヌ連邦工科大学 ( EPFL ) のパトリック・エビシェール学長は、大学の中心であり「核」となるような「EPFLラーニングセンター ( Learning Center de l’EPEL )」の建設がこの春から着工されると語った。

「日本の建築家によるこの建築は、スイスでの日本を象徴する革新的な作品になることはまちがいない」と興奮を隠さなかった。 

 2004年の最終審査に残ったのは今を代表する世界的建築家ジャン・ヌベル氏やヘルツォーク&ド・ムーロンなどのプロジェクト。そして最終的に選ばれたのが、日本の2人の建築家、妹島和世 ( せじまかずよ ) 氏と西沢立衛氏の共同建築事務所「SANAA」の設計だった。「作品はコンクリート、ガラス、アルミでできた巨大な波を思わせます」と学長。およそ170mx130mのこの建物は、図書室、インターネットカフェ、アーカイブなどの「要素」からなり、学生、研究者などおよそ800人を収容できるようになる。

新しい空間処理

 「プロジェクトの新しいアプローチ、空間処理概念、それは審査員にとって驚きでした。図書室、インターネットカフェなど、5つの空間が外部の光と一緒になって流動的に関連し合っています。その流動性、軽さは非常に新鮮なものでした」とHPFLの広報担当、ニコラ・アンショ氏は選考理由を説明する。

 実際、この5つの機能空間を仕切るものは柱と透明ガラスのついたてのようなものでしかなく、建物全体がいわば「ワンルームの開かれた空間」なのである。「恐らく入り口に入った途端に、内部のほとんどが見渡せる感じになると思います」とアンショ氏。

 中心となる図書館も新しいコンセプトに基づいている。大学に学ぶ学生が「簡単に情報にアクセスできる場所」になることを目指すため、持ち込みのラップ・トップで検索する際、検索方法を助ける特別教育を受けたコンサルタント職員を増やすという。

 「空間もこのコンセプトに合うよう工夫され、これら職員のいる場所と、学生の机、蔵書の間が流動的に構成されていて、学生が効果的に動けるように工夫されているのです。また円形テーブルを配置し、学生間の情報交換の場にもしたいのです」とアンショ氏。

建設技術も革新的

 建設を受け持つロジンガール ( Losinger ) 社にとっても、始めての経験が多いという。ラーニングセンターの床は波のようなゆるやかなカーブを描くようになるため、「橋」のような構造が使われる。そのため、「橋」の専門家が必要なのだ。

 「この橋の技術を取り込んだ3次元的空間処理、外部と内部の交流性、内部の透明性といい、我々にはすべて新しいことばかりです。 技術面でもコンセプトの面でもスイスはもちろん、世界的にも革新的な建築物になることはまちがいありません」とアンショ氏は強調する。

 また、建設準備段階からSANAAのメンバーがローザンヌ連邦工科大学の一室に常任し、建築学科の学生に講義もしているという。「日本の建築をスイスの学生が学ぶ良い機会になりました」と学長。ラーニングセンターのコンセプトの1つ「情報交流」はすでに行われているようである。

swissinfo、 里信邦子 ( さとのぶ くにこ )

ローザンヌ連邦工科大学 ( EPFL )

ローザンヌ連邦工科大学 ( EPFL ) はチューリヒ連邦工科大学 ( ETHZ ) と共に連邦政府からの予算で基本的には運営されている。

EPFLの学生数は6547人。うち外国人学生は2288人。 

ラーニングセンターの建設費は1億フラン ( 約96億円 )。そのうち連邦政府が50%を、残り50%はロレックス、ネスレ、ロジテック社などが負担。中でもロレックスが一番多く出資するという。

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SANAAの近年の作品

2000年 六ツ川地域ケアプラザ、横浜
 
2001年 香港PRADA Beauty Lee Garden店、香港

2003年 クリスチャンディオール表参道店、東京
 
2004年 金沢21世紀現代美術館、 第9回ヴェネツィア建築ビエンナーレ展 示部門金獅子賞、毎日芸術文化賞
      
2006年 トレド美術館ガラスパビリオン、アメリカ

2006年 ツォルフェライン・スクール、ドイツ

2006年 ノバルティスキャンパス、スイス
  
( Competition Chanel )

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