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EXPO.02閉幕

エキスポ閉幕 swissinfo.ch

5月15日から4会場で5ヵ月間開催されたEXPO.02が20日、閉幕した。ヌーシャテル会場の閉会式には、運営委員会、閣僚らが出席し、エキスポの成功を賞賛した。

最終日を迎えた20日、イヴェルドン=レ=バン、ヌーシャテル、ビール(ビエンヌ)、ムルテンの4会場には20万人の人で賑わい、開催期間中最大の人でを記録した。ヌーシャテル会場メインステージでは26のバンド(スイス全26州から1つずつバンドが参加)が順番で演奏する中、パスカル・クシュパン経済相ら500人の招待客がテレビ中継された閉会式に出席した。司会のMariano Tschuorは、全国民の公平を期し仏、独、伊、ロマンシュのスイス4つの公用語を満遍なく駆使した。

クシュパン経済相は閉会式の演説で、「スイスを構成する3つのカード、景色・創造性と才能・情熱を結束させたエキスポは大成功だった。我々の世代は、スイスの歴史に『何か』を貢献することができた。」と讃えた。さらに、期間中、販売された入場券は1000万部を超えたことから「エキスポがが国民の期待に添う物だった証拠」と述べた。また、フランツ・シュタイネッガーExpo.02総長は、演説の場を借りて各エキセビション入場のため行列で長時間待たなければならなかった事をビジターらにお詫びした上で、「Expo.02はスイスの躍動ぶりを世界に発信できた」と述べた。さらに、ネリー・ウェンガー事務局長は、「エキスポの精神は訪れた人々の心の中で生き続ける。明日からはもうエキスポのドアは閉じてしまうのが、とても寂しい。」と涙で頬を濡らしながら閉会の演説をした。

経済的には、Expo.02は赤字だった。政府の補助にも関わらず負債は5億5000万スイスフランと推定される。それでも、全国民の半分が少なくとも1回はいずれかの会場を訪れた。

Expo.02最後の夜は、全会場で音楽、仮装ダンサー、ストリート・シアター・パフォーマンスが繰り広げられた。会場が置かれた4市の市長による公式閉会宣言に続き、音楽と花火のショーが夜空を彩った。そして、21日早朝、正式に幕を閉じた。

Expo.02は、「スイスの多様性と絶えない変化」をテーマに5月15日に開幕した。スイス西部の3つの湖(ビール湖、ムルテン湖、ヌーシャテル湖)の湖畔の4会場(Arteplages)は、ビール(ビエンヌ)会場は「力と自由」、ムルテン会場は「瞬間と永遠」、ヌーシャテルは「自然と人工」、イヴェルドン=レ=バンは「私(個人)と世界(宇宙)」と、それぞれテーマ別に構成され、159日の開催期間を終え10月20日閉幕した。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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