スイスのヴヴェイで開催されている、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産「フェット・デ・ヴィニュロン(ワイン生産者の祭り)」。主催者によると、祭りが始まった1797年以降で過去最高の人出となりそうだ。
このコンテンツが公開されたのは、
イベントは11日までだが、入場チケット40万枚のうち、すでに36万5千枚が売れたという。
さらに、最初の2週間で計60万人の来場を記録。最も多かったのは1日のスイス建国記念日で、10万人がレマン湖畔の小さな町に押し寄せた。
主催者によると、今回初めて導入した「州の日」が「大成功」を収めた。「フリブール州の日」は6万人が来場。バーゼルラント準州の日には午後10時に伝統的な松明行列を行い、5千人が訪れたという。
主催者は来場者に公共交通機関を利用するよう呼び掛けており、これも予想を超える順調ぶりという。10人中7人が公共交通機関を利用し、町郊外の駐車場を利用した人は3分の1という。
また、1日に50人が体調不良などで医療サービスを受けた。地元の病院に搬送されたのは約30人だった。
警察の規制違反などで警察・警備サービスが介入したのは1200件に上った。主催者によると苦情、けんか、暴行などのケースもあった。警備部門の責任者デニス・フロワデヴォさんはフランス語圏の日刊紙ル・タンに対し、これらの件数はイベントの規模と比べればそれほど多くないとコメント。アルコールの摂取量も「並の量」だったとした。一方で「迷子が多いので、子供たちから目を離さないようにしてほしい」と呼び掛けている。
おすすめの記事
おすすめの記事
在外スイス人も「フェット・デ・ヴィニュロン(ワイン生産者の祭り)」に集結
このコンテンツが公開されたのは、
スイス・レマン湖畔の街ヴヴェイで20年ぶりに開かれている「フェット・デ・ヴィニュロン(ワイン生産者の祭り)」に参加するため、世界各国に暮らす在外スイス人が現地に集まった。
もっと読む 在外スイス人も「フェット・デ・ヴィニュロン(ワイン生産者の祭り)」に集結
続きを読む
おすすめの記事
涙の閉幕も最終赤字か 20年に1度の「ワイン生産者の祭り」
このコンテンツが公開されたのは、
スイス・レマン湖のほとりで約20 年に1度開催される「ワイン生産者の祭り(フェット・デ・ヴィニュロン)」は11日、盛大に幕を閉じた。3週間にわたる開催期間中の販売チケット数は35万5千枚で、約100万人が来場。ただ、1億フラン(約108億円)をかけた事業は赤字でおわる見通しだ。
もっと読む 涙の閉幕も最終赤字か 20年に1度の「ワイン生産者の祭り」
おすすめの記事
20年ぶりスイスの「ワイン生産者の祭り」 複雑化する運営
このコンテンツが公開されたのは、
スイス西部ヴォー州のヴヴェイで約20年毎に開催される伝統行事「ワイン生産者の祭り(フェット・デ・ヴィニュロン)」。その準備は並大抵のことではない。100万人の来場者が見込まれるヴヴェイの華やかな祭典は、ブラジル・リオのカーニバルに匹敵する規模で、その運営は多くの困難を伴う。
もっと読む 20年ぶりスイスの「ワイン生産者の祭り」 複雑化する運営
おすすめの記事
スイスの時計製造技術、無形文化遺産に登録申請
このコンテンツが公開されたのは、
スイスとフランスが共同で、両国にまたがる地域の「時計製造技術と技巧」をユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録申請した。登録が許可されるかどうかは2020年11月に決まる。
もっと読む スイスの時計製造技術、無形文化遺産に登録申請
おすすめの記事
ユネスコ無形文化遺産登録へ期待膨らむ「雪崩リスクマネジメント」
このコンテンツが公開されたのは、
アルプス最大の自然の脅威の一つ、雪崩を予測するために、雪の結晶を拡大鏡で観察するというのは意外に思われるかもしれない。だが、これは雪崩を制御するためにスイスで行われている作業の一つだ。スイスの「雪崩リスクマネジメント」は、今秋、念願のユネスコ無形文化遺産への登録が期待されている。
もっと読む ユネスコ無形文化遺産登録へ期待膨らむ「雪崩リスクマネジメント」
おすすめの記事
バーゼルのファスナハト、ユネスコ世界無形文化遺産に
このコンテンツが公開されたのは、
スイス最大のカーニバル、バーゼルのファスナハトが7日、ユネスコ(国連科学文化教育機関)の無形文化遺産に登録された。スイスとしてはヴヴェイのワイン醸造フェスティバルに次ぐ2件目だ。
もっと読む バーゼルのファスナハト、ユネスコ世界無形文化遺産に
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。