来年11月にサウジアラビアで開催される主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)にスイスが出席する予定だと、国内メディアが報じた。
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スイス政府は議長国サウジアラビアの招待を承諾した。招待国はほかにヨルダンとシンガポール。
スイス連邦政府のアンドレ・シモナッツィ報道官は、政府は招待を歓迎していると述べた。10月22日、ウエリ・マウラー連邦大統領あてに通知が送られたが、スイスの大統領は1年ごとの輪番制のため、サミットには来年大統領を務めるシモネッタ・ソマルーガ氏が出席する見通しだ。
スイスがG20サミットに招待国として出席するのはこれが初めて。G20財務大臣・中央銀行総裁会議には過去数回参加している。
スイス政府は、人権問題で批判を浴びる議長国サウジアラビアと良好な関係を維持している。マウラー大統領は今年初め、サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏が殺害された事件を受け、予定していた同国への訪問をキャンセルした。事件をめぐっては、政府中枢の関係者がかかわった疑惑がもたれている。
だがマウラー大統領は10月、サウジアラビアを訪問。疑惑の渦中にあったムハンマド・ビン・サルマン皇太子と会談し、財政と持続可能性の問題について協議した。政府によると、会談では人権問題も「話題に挙がった」。
スイスは、イランにおけるサウジアラビアの利益代表を務める。逆もまた同様だ。
G20は、世界経済の主要な問題を議論する目的で1999年に設立。 19カ国と欧州連合(EU)が含まれる。
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