ロカルノ国際映画祭

「ロカルノ国際映画祭」は、スイス・イタリア語圏ロカルノで毎年8月の前半2週間に開催される映画祭だ。この期間、観客約16万人とジャーナリストや映画関係者約4千人を一堂に集めて、静かなロカルノの町は「巨大な映画上映会場」に変貌する。「芸術性に優れていること」と「主張があること」を指標に、ジャンルを問わず、監督の知名度も問わず、また長編・短編に関係なく選考する。本特集では、出品された日本映画にスポットを当てながら同映画祭の魅力をお伝えする。

バンコクの日本人専用の歓楽街「タニヤ通り」。女性たちは番号札を胸につけ客を迎える。前列右端が女性の主人公・ラック

第69回ロカルノ国際映画祭2016

ロカルノ国際映画祭、富田監督の「バンコクナイツ」、タイやラオスの社会を描きながら経済最優先の論理をあぶり出す

里信邦子, ロカルノ

ロカルノ国際映画祭2016の国際コンペティション部門に招待された富田克也監督の「バンコクナイツ」は、主人公の目を通してタイやラオスの「今」を見せる作品だ。しかしそれは単なる旅の記録ではない。バンコクの歓楽街の日本人やタイ北部の村の人々、ラオスの米軍による空爆の跡などの「風景」を絵巻物のように次...

真利子監督の「ディストラクション・ベイビーズ」の一場面。けんかを繰り返す、主人公・泰良が一つのけんかの後に、寝転び満足感に浸る
泰良(中央)はけんかをしないと一日が暮れない

第69回ロカルノ国際映画祭2016

ロカルノ映画祭、真利子監督の「ディストラクション・ベイビーズ」、暴力の存在とその多様性を伝える

里信邦子, ロカルノ

ロカルノ国際映画祭2016の新鋭監督コンペティション部門に招待された真利子哲也監督の「ディストラクション・ベイビーズ」は、暴力の多側面に光を当てた作品だ。しかも臨場感溢れる映像の連続で、見る人の心にずしんと入り込む。

歌手で女優のジェーン・バーキンさん(左)に賞を贈るカルロ・シャトリアンさん

第69回ロカルノ国際映画祭2016

ロカルノ映画祭、コンペティション部門に日本映画3本招待の快挙 芸術監督に選考理由を聞く

里信邦子, ロカルノ

第69回ロカルノ国際映画祭で日本映画は今年、国際コンペティション部門に塩田明彦監督の「風に濡れた女」と富田克也監督の「バンコクナイツ」の2作が、新鋭監督コンペティション部門に真利子哲也監督の「ディストラクション・ベイビーズ」が招待されるという快挙を果たした。同映画祭の芸術監督を務めるカルロ・シ...

「7日間の撮影中、アクションが多いために主人公の男女2人はたくさんあざをつくってやっていた。しかし、一言も文句は言わなかった」と塩田監督

第69回ロカルノ国際映画祭2016

ロカルノ映画祭で、塩田監督のロマンポルノ「風に濡れた女」に熱い拍手

里信邦子, ロカルノ

塩田明彦監督の「風に濡れた女」が、第69回ロカルノ国際映画祭のコンペティション部門で上映され、観客から熱い拍手で迎えられた。同作品は、1971~88年に公開された日活ロマンポルノを蘇らせるリブートプロジェクトの一環で制作されたもの。映画祭の芸術監督を務めるカルロ・シャトリアン氏は、選考理由を「...

7月4日に亡くなったイランのアッバス・キアロスタミ監督はロカルノ国際映画祭とゆかりが深く、2005年に栄誉賞を受賞。今年の同映画祭では、キアロスタミ監督と、2日に亡くなったマイケル・チミノ監督の功績がたたえられる

第69回ロカルノ国際映画祭2016

上映プログラム発表、日本からも出品

スイスの夏の一大文化イベント「ロカルノ国際映画祭」。第69回となる今年は「風のように軽くふわり」をテーマに8月3日から13日まで開催される。メインの国際コンペティション部門には、富田克也監督の「バンコクナイツ」、塩田明彦監督の「風に濡れた女」が出品される。 ...

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