クレディ・スイス500人削減

クレディ・スイス・グループは、プライベートバンキング部門再編の最終段階として、クレディ・スイス・ファイナンシャルサービスの従業員500人削減を決定した。
昨年700人から800人の削減を発表したクレディ・スイスは、新たな500人削減をリテールバンキング部門とプライベートバンキング部門を傘下におさめたクレディ・スイス・ファインナンシャルサービスの再編成の最終段階と説明しており、リテールバンキングと利鞘の大きいプライベートバンキングの明確な線引きを目的とする。
世界的にプライベートバンキング部門では競争が激化する傾向にある。リテールバンキングからの利益の涸渇に伴い、大金持ちの顧客の資産管理をする「エリート中のエリート・セクター」プライベートバンキング部門にクレディ・スイスやUBSなど大手行が参入、老舗プライベートバンクと激しい顧客争奪戦を繰り広げる。今月初め、スイス最古参のプライベートバンク、Lombard OdierとDaridr Hentsch(共にジュネーブ)が合併を発表したばかりだ。

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