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国民議会、スイス平和維持部隊の武器携帯案を承認

国民議会(下院)は、PKO活動に参加するスイス兵の武器携帯許可案を承認した。この議案は、来年国民投票で最終審査される。(写真:ボスニアのスイス兵)

国民議会(下院)は、PKO活動に参加するスイス兵の武器携帯許可案を承認した。この議案は、来年国民投票で最終審査される。(写真:ボスニアのスイス兵)

26日国民議会は、全州議会(上院)ですでに可決されたスイス平和維持部隊の武器携帯許可案を承認した。議会での討議で、アドルフ・オギ大統領・国防相は、スイスが国際社会での信頼を維持するためには、平和維持活動への積極的な参加が必要だと再度主張した。そして、それはスイスの中立政策を損なうものではなく、派兵決定はケースによる事を基本とすると強調した。そして、あらゆる戦闘と平和強制活動は除外するとした。

スイス国民軍は、1996年からボスニア=ヘルツェゴビナの他国籍軍に兵員を送っており、また現在はコソボでの平和維持活動にも参加しているが、憲法により国外での武器携帯を許可されていないため、ピストルのみを携帯している。

全州議会は6月、国連または欧州安全保障協力機構(OSCE)による指令の活動へのスイス部隊派兵を承認した。

26日の討議で、中道左派の社会民主党と緑の党は、憲法改正による平和維持活動参加よりも、平和の振興・促進が大切だと主張した。左派および右派勢力は、国民投票で両議会の決議を覆そうと計画している。右派人民党と、圧力団体「独立スイス中立スイスのための活動」は、国際平和維持活動への参加はスイスの中立の伝統に違反すると主張している。また、「軍隊無きスイスのためのグループ」等左派勢力は、強制レファレンダム(議案を提出し、強制的に国民投票に持って行く)活動に参加すると迫っている。

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