英経済誌エコノミストの調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)外部リンクが15日発表した今年の「世界の生活費」ランキングで、チューリヒは前年からランクを一つ上げて第2位に入った。1位は5年連続でシンガポールだった。
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パリが前年から順位を五つ上げてチューリヒとタイの2位。4位が香港(前年2位)、ノルウェーのオスロが前年よりランクを六つ上げて5位に入った。6位はジュネーブ(同7位)とソウル(変動なし)だった。東京、大阪は低インフレにより10位圏外。調査はEIUが毎年実施しており、世界133都市を対象に、150種類を超える日用品の価格を比較した。
トップ10はアジアとヨーロッパが二分したが、同調査を担当したロクサナ・スラヴチェバ氏は「西ヨーロッパ諸国がランキングの上位を再び独占している。ここ10年間で見られなかった傾向だ。一方で、シンガポールや香港、ソウルなどといったアジアのハブ都市と欧州のパリ、チューリヒ、オスロとの競争も、今後注目していきたい項目だ」と語った。EIUは、ユーロ高で欧州圏の生活費が押し上げられたことを要因に挙げた。
一方、英国と米国の生活費は下がった。調査対象133カ国で、最も生活費がかからない都市はシリアのダマスカス、続いてベネズエラのカラカス、カザフスタンのアルマティとなった。調査では、政治的要因や経済の混乱により生活費が下がった都市が増えたと指摘している。
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swissinfo.ch/sm
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