チューリヒの春祭り「セクセロイテン」が15日開かれた。巨大な「雪男」を燃やして夏の天気を占う恒例行事は強風により中止となった。
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新型コロナウイルスのパンデミックでイベントが中止された年を除き、雪男が燃えなかったのは歴史上初めて。
チューリヒ中心部のセクセロイテン広場で毎年、わらで作った巨大な雪男「ベーグ(Böögg)」を薪の山の上に立てて火をつけ、雪男の頭に仕掛けた花火が爆発するまでの時間を競う。時間が短いほど晴れの多い夏になるとされる。去年は57分という過去10年で最も長い不名誉な記録となった。
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今年はその汚名をそそぐため、高さ9メートルの薪の山にいくつかの溝を残すなど、炎がより早く燃え上がる工夫を凝らした。だが、スイス公共放送メテオ(天気予報番組)によると夕方から強風が強まり始め、一時は時速60キロメートルの突風が吹いた。このため点火が見送られた。
ベーグを作ったルーカス・マイヤーさんは事前に雪男の腕を補強し固定するなど対策を凝らしていたが、徒労に終わった。
チューリヒ・ギルド(ZZZ)中央委員会のフェリックス・ボラー会長は独語圏スイス公共放送(SRF)に対し「火花が飛び散るため、安全上のリスクが極めて大きい。代替案はなかった」と語った。
ただ、伝統衣装に身を包んだギルドがチューリヒ市街地を練り歩く大パレードは通常通り行われた。
独語からのDeepL翻訳・校正:宇田薫
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