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スイス人イラストレーター、国際アンデルセン賞を受賞

スイス人イラストレーター、アルベルティーヌ氏。ジュネーブにあるイビス・スタイルズホテルでは、彼女の壁画を含め様々な絵本やイラストの世界を楽しめる Keystone / Magali Girardin

ジュネーブを拠点に活躍するスイス人イラストレーターのアルベルティーヌ(日本では「アルバータイン」の表記も)が、2020年の国際アンデルセン賞(Hans Christian Andersen Award)の画家賞を受賞した。同賞は長く子どもの本に貢献してきた作家に対し、その全ての業績に贈られる。作家賞はジャクリーン・ウッドソン氏(米国)が獲得した。

このコンテンツは 2020/05/19 14:00

賞を選考する国際児童図書評議会(IBBY)は今月4日の受賞者発表で、「アルベルティーヌ氏は画家としてだけでなく、作家としても多様な表現力を持つ」と評した。

国際アンデルセン賞は2年に1度開催され、児童書の作家やイラストレーターの国際賞の最高峰の1つとされている。

アルベルティーヌ氏はフランス語圏のスイス公共放送(RTS)に、受賞のニュースに驚いたと話した。

「ゴム長靴を履いて自宅の庭にいた時、英語で電話がかかってきました。私は(家具店の)コンフォラーマでマットレスか何かが当たったのかと思いました。受賞の実感を得るまでに数時間かかりました。ものすごくびっくりしました。全く予想していませんでしたから。予想していなかった賞こそ最高の賞です」

国際アンデルセン賞を受賞したスイス人としてはアロイス・カリジェ(1966)、ヨルグ・ミュラー(1994)、ユルク・シュビガー(2008)に続く4人目だ。各国出身の審査員によって、世界36人の候補者からアルベルティーヌ氏が選ばれた。

同氏の本名はアルベルティーヌ・ズロ。作品はスイスやフランスの展覧会で多く出展されている。数多くの児童書やイラスト、ポスター、その他のアートワークを制作している。

マルタとじてんしゃ他のサイトへ」は権威あるブラチスラバ世界絵本原画展・金のりんご賞をスイス人として初めて受賞。09年には「La Rumeur de Venise(仮訳:ベニスの噂)」がスイスの青少年メディア賞他のサイトへを受賞した。夫で作家のゲルマノ・ズロ氏と制作した「Les oiseaux (仮訳:鳥)」はフランスの児童文学賞、ソルシエール賞を獲得し、米ニューヨークタイムズ紙で2012年の書籍10選に選ばれた。「Mon tout petit(仮訳:私の小さな物)」は16年のボローニャ国際児童図書展で最優秀賞を得た。日本では「マルタとじてんしゃ」の他、「マルタとたこ」「マルタとききゅう」(いずれもトランスワールドジャパン)が出版されている。

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