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スイスのアクロバット飛行チーム、消滅か?

マッターホルンと抜けるような青空を背景に編隊を組む Keystone/Schweizer Luftwaffe

スイス空軍のアクロバット飛行チーム「パトルイユ・スイス(Patrouille Suisse)」が、存続の危機にある。軍事費削減のため、チームの維持が困難になっているのだ。

このコンテンツは 2013/02/14 11:42
小山千早, swissinfo.ch

連邦国防・国民保護・スポーツ省(VBS/DDPS)によると、新しいグリペン戦闘機22機の購入が決まらないうちは、現在ある戦闘機「F-5タイガー」をいつまで使用するかも決まらない。

しかし、F-5タイガーが軍での役目を終えた後、その一部をアクロバット飛行だけに利用するには費用がかかり過ぎる。国防省は、象徴的な航空機を持たないまま、機会があればこれまでのようにアクロバット飛行を見せることも可能だと考えている。その際には「F/18戦闘機」か、新しく購入する予定の「グリペンE」が使われることになりそうだ。

ウエリ・マウラー大統領は13日の記者会見で、「パトルイユ・スイスの未来については、まだ何も決まっていない」と語った。しかし、国民議会(下院)安全保障政策委員会の会議では、パトルイユ・スイスのデモンストレーションは2016年が最後になるかもしれないと発言している。

世界的な流れ

パトルイユ・スイスは、国内外でその名を知られている人気のアクロバットチームだ。日本の航空写真家、徳永克彦さんは、1988年からパトルイユ・スイスの写真を取り続けてきた。

「このチームは半世紀もの間、スイス国民を鼓舞してきたし、ヨーロッパの中で親善大使とて活躍してきた。そんなチームが無くなってしまうのは非常にさびしい」

しかし今や、軍事予算の削減によるアクロバットチームの解散は世界的な流れでもあるようだ。「先週も、アメリカがアクロバットチームの解散を公表した」と徳永さんは言う。

ただ、スイスには他にも「PC7チーム」があり、「イメージは多少変わるだろうが、パトルイユ・スイスの伝統を受け継いでくれるかもしれない」

ウェブサイトで公開されている情報によると、パトルイユ・スイスが創設されたのは1964年。だが、アクロバットのトレーニングは1959年にすでに始まっていた。6機の戦闘機で作る隊形には、「搾乳椅子」や「フォンデュフォーク」など、スイスならではの名前の付いたものが20種類ある。

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