スイス連邦政府は、サイバーセキュリティ分野で軍、学界、産業界、ハッカーの連携促進を目指す新しい拠点「サイバー防衛キャンパス」を開設した。
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キャンパスは連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)に設立。同校のチューリヒ情報セキュリティ&プライバシーセンター外部リンク(ZISC)やチューリヒ・イノベーションパーク外部リンクといった類似機関の人材活用を視野に入れる。連携の主な目的はサイバー防衛技術、情報セキュリティ、データサイエンス、人工知能(AI)を優先とした技術移転の促進だ。
ヴィオラ・アムヘルト連邦国防相は7日の開設式で「サイバースペースの安全・保護は、現在の脅威に対する効果的なセキュリティ対策を図る上で、主要な側面かつ目標になっている」と重要性をアピールした。
サイバー防衛キャンパスは今月19日、20日、航空サイバーセキュリティに関する会議を開催。サイバー攻撃に対する航空インフラの脆弱性を話し合う。
連邦政府は今年1月、軍のサイバー防衛を強化する新しい法律を承認(同年3月1日に施行)。軍にサイバーセキュリティ対策部門を新設した。同部門はプロのIT専門家100人~150人、兵士400~600人で構成される。この措置は2017年に国防省が行った内部監査で、スイス軍は持続的・長期的なサイバー攻撃に対処する能力が不十分だという結果が出たことを受けて検討が進んでいた。
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