スイス連邦当局はブロックチェーン技術や仮想通貨を使った資金調達「イニシャル・コイン・オファリング(ICO)」の規制のあり方を検討する作業部会を立ち上げた。連邦財務省国際金融問題局(SIF/SFI)が18日、発表した。年内に結論をまとめる。
このコンテンツが公開されたのは、
作業部会では法的な枠組みを見直し、連邦司法警察省司法局(BJ/OFJ)や連邦金融市場監査局(FINMA)とともにどのような対応が必要かを検討する。金融業界の意見も聞く。
FINMAは昨年、法令違反の疑惑を受けて多くの仮想通貨を使ったクラウドファンディングやICOの調査に着手。目立つブロックチェーン案件に対する規制監督を強化した。
作業部会はさらに広い視野で検討に当たる。
財務省は声明で「この作業部会の目的は、法的な確実性を引き上げ、金融センターの規範を整備し技術に中立的な規制環境を作ることにある。規制の枠組みが明確になれば、スイスがこの分野で魅力的な場所であり続けることができる」と述べた。
世界で最も有名な仮想通貨であるビットコインはこの数日、世界的に規制が強化されるとの懸念から相場が暴落している。
PLACEHOLDER
おすすめの記事
スイス、国立大留学生の学費を3倍に引き上げへ 下院委員会が可決
このコンテンツが公開されたのは、
スイス下院委員会は連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)と同ローザンヌ校(EPFL)の留学生の学費をスイス人学生の3倍に引き上げる案を可決した。27日に始まる夏期本会議で審議する。
もっと読む スイス、国立大留学生の学費を3倍に引き上げへ 下院委員会が可決
おすすめの記事
FIFA、脱スイスに向け定款改正
このコンテンツが公開されたのは、
国際サッカー連盟(FIFA)は17日、本部をスイス・チューリヒ以外に移せるよう定款を改正した。
もっと読む FIFA、脱スイスに向け定款改正
おすすめの記事
ウクライナ平和サミットの舞台スイス・ビュルゲンシュトック 地元住民は離心
このコンテンツが公開されたのは、
6月15~16日に開催されるウクライナ平和サミットの舞台として、ルツェルン湖を望むホテル「ビュルゲンシュトック・リゾート」が注目を浴びている。かつては庶民も受け入れられる高級リゾートして地元に愛されていたが、近年は事情が違うようだ。
もっと読む ウクライナ平和サミットの舞台スイス・ビュルゲンシュトック 地元住民は離心
おすすめの記事
スイスで花粉症増加 気候変動・大気汚染が背景に
このコンテンツが公開されたのは、
気候変動の影響で、スイスで花粉症患者が増加している。有症率は2割で、経済損失は最大で年間6900億円に上る。
もっと読む スイスで花粉症増加 気候変動・大気汚染が背景に
おすすめの記事
ユーロビジョン、「ノンバイナリー」自認のスイス代表優勝 イスラエル参加に抗議も
このコンテンツが公開されたのは、
欧州国別対抗の音楽祭「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」の決勝が11日、スウェーデン南部マルメで行われ、「ノンバイナリー」を自認するスイス代表のNemo(24)が優勝した。会場周辺ではイスラエル参加に対する大規模な抗議活動も行われた。
もっと読む ユーロビジョン、「ノンバイナリー」自認のスイス代表優勝 イスラエル参加に抗議も
おすすめの記事
スイス北東部でオーロラ観測
このコンテンツが公開されたのは、
スイス北東部のゼンティス山頂で6日未明、オーロラが観測された。
もっと読む スイス北東部でオーロラ観測
おすすめの記事
ビクトリノックス、刃のないアーミーナイフを開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスアーミーナイフの製造で知られるビクトリノックス社は、世界で広まるナイフ規制強化の波に対応するため、刃のないモデルの開発に取り組んでいる。カール・エルズナー最高経営責任者(CEO)がスイス紙のインタビューで明かした。
もっと読む ビクトリノックス、刃のないアーミーナイフを開発
おすすめの記事
スイス飛行機事故、24%増 紛争地上空ではGPS妨害も
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦運輸省民間航空局(BAZL/OFAC)が3日発表した2023年の航空安全報告書によると、民間・小型航空機の事故件数は9995件と、前年から24%増加した。
もっと読む スイス飛行機事故、24%増 紛争地上空ではGPS妨害も
おすすめの記事
「気候活動家への団結心」見せた判事、類似事件への関与禁止 スイス最高裁
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦裁判所(最高裁)は先月26日、チューリヒ地方裁判所の判事の1人に対し、気候活動家に関する裁判への関与を禁じる判決を下した。この判事が過去の裁判で活動家への団結心を見せたとして、考え方に偏りがあると結論付けた。
もっと読む 「気候活動家への団結心」見せた判事、類似事件への関与禁止 スイス最高裁
おすすめの記事
スイス、2023年の実質賃金は0.4%低下
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦統計局は25日、2023年の名目賃金は1.7%上昇したと発表した。インフレ(年平均2.1%)に相殺され、実質賃金は0.4%低下した。
もっと読む スイス、2023年の実質賃金は0.4%低下
続きを読む
おすすめの記事
ブロックチェーンは次なる金融危機を防げるか?
このコンテンツが公開されたのは、
ブロックチェーン技術は金融危機を封じ込めるのに効果的な技術だ。それは今あるシステムに組み込まれた規制や予防手段よりも優れている。
もっと読む ブロックチェーンは次なる金融危機を防げるか?
おすすめの記事
内紛続く「テゾス」 スイス財団代表の解任へ圧力
このコンテンツが公開されたのは、
昨年、新たな仮想通貨の形として脚光を浴びながらも、創設者らの内紛によって揺れる「テゾス(Tezos)」。ICOで集めた総額10億ドル(約1120億円)超の資金はスイス・ツーク州のテゾス財団にあるが、それが還元されないことに批判が高まっている。
もっと読む 内紛続く「テゾス」 スイス財団代表の解任へ圧力
おすすめの記事
なぜ人気?スイスの小さな村が仮想通貨の採掘場に選ばれる理由
このコンテンツが公開されたのは、
長年不遇をかこってきたスイスの小さな山村に、新種の鉱山が希望をもたらしつつある。人口40人のゴンド村では、もはや金は採掘されていない。今採掘されているのは仮想通貨だ。なぜこの小さな村が仮想通貨の採掘場として人気なのか。
もっと読む なぜ人気?スイスの小さな村が仮想通貨の採掘場に選ばれる理由
おすすめの記事
スイス南部キアッソでビットコイン納税が可能に
このコンテンツが公開されたのは、
スイスはフィンテックや仮想通貨(暗号通貨)のスタートアップ企業の国際的なハブになろうと、さまざまな取り組みを徐々に増やしている。イタリアとの国境の町キアッソで、ついにビットコインで納税することが可能になる。
キアッソは来年初めから、納税額のうち250フラン(約2万8千円)までビットコインで受け付けると発表した。
もっと読む スイス南部キアッソでビットコイン納税が可能に
おすすめの記事
ビットコインに門戸を開くスイス金融業界
このコンテンツが公開されたのは、
チューリッヒに本社を置くファルコン外部リンクは7月13日、スイス当局の承認を得て伝統的なウェルスマネジメント業としてスイスで初めてビットコインの取り扱いを始めると発表外部リンクした。同15日にはスイスクオート外部リンク…
もっと読む ビットコインに門戸を開くスイス金融業界
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。