カンヌ国際映画祭組織委員会は27日、第71回カンヌ国際映画祭のカメラドール(新人監督賞)で、スイスのウルスラ・メイヤー監督(46)が審査委員長を務めると発表外部リンクした。映画祭は5月8日に開幕。映画祭全体の審査委員長は、豪女優ケイト・ブランシェット(48)が務める。
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カメラドールは新人監督の長編処女作を対象とする。4つの公式部門(コンペティション、ある視点、シネフォンダシオン、短編コンペティション)、批評家週間、監督週間で上映された作品の中から審査員によって選ばれる。授賞式は19日の閉会式で行う。
昨年は、ある視点部門で上映された仏レオノール・セライユ監督の「Jeune Femme(仮訳:若い女)」(日本未公開)が選ばれた。日本人では1997年に河瀬直美監督が「萌の朱雀」で受賞している。
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カメラドール審査委員長として6人の審査員を束ねるマイヤー氏は、「初作品には全てを注ぎ込むべきではないとよく言われるが、本当はその反対。初めてだからこそ抱く、自分らしさに溢れ、生き生きとした、乱暴でワイルドな欲望を奥深くに秘めつつ、作品に全てを注ぎ込むべきだ。(審査委員長として)そんな映画に出会えると思うと、とてつもない喜びと興奮を感じる」とコメントした。
マイヤー氏は、初監督作品「ホーム 我が家(原題:home)」(08年)で国際的に知られる。長編2作目の「シスター(原題:L’Enfant d’en haut)」(12年)は2012年のベルリン国際映画祭で特別銀熊賞を受賞。2013年にはアカデミー賞外国語映画賞の候補9作品の1つに選ばれた。2014年には、ジャン・リュック・ゴダール監督らヨーロッパの実力派監督13人の1人として、オムニバス映画「Les Ponts de Sarajevo(仮訳:サラエボの橋)」(14年)のうちの1話を担当した。
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