国際環境NGO「バードライフ・インターナショナル」は23日、鳥類の絶滅危惧種に関する統計を発表した。世界では8種に1種が絶滅危惧種であるのに対し、スイスでは絶滅危惧種の割合が他国に比べて3倍も高いことが分かった。
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世界で確認されている鳥類1万1122種のうち、156種はすでに絶滅。5種は野生では絶滅し、人の飼育下で個体数を維持している。
国際自然保護連合(IUCN、本部スイス)の「レッドリスト外部リンク(絶滅のおそれのある野生生物のリスト)」に掲載されたのは鳥類全体の13%を占める1469種で、ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高い「絶滅危惧IA類(CR)」に222種、IA類ほどではないが近い将来における野生での絶滅の危険性が高い「絶滅危惧IB類(EN)」に461種、絶滅の危険が増大している「絶滅危惧Ⅱ類(VU)」に786種が入った。このほか、生息条件の変化によって絶滅危惧に移行する可能性がある「準絶滅危惧(NT)」には1017種が入った。
報告書によると、レッドリストに挙がった種のほとんどは農地開発と工業化の影響を受けていた。林業、外来生物、狩猟や密漁、気候変動も絶滅リスクが高まる脅威だという。
スイスの種の保全状況は比較的悪く、国内に生息する鳥類の39%がレッドリストに掲載された。これは世界の3倍にあたる。
バードライフ・スイスの種の保全活動で責任者を務めるラファエル・アエ氏は声明外部リンクで「この統計でスイス国内における鳥類の保全環境が、他の多くの国より悪い状況であることが明らかになった」とし、特に農業分野に関連した対策を講じる必要があると特記した。
レッドリストには、ヤマウズラやタゲリ、コキジバトなど、昔はスイスでよく見られた鳥類の名前もあった。
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スリルと興奮に溢れたこのバードレースでは、約25チームがスイス全土を舞台に丸一日、様々な鳥を探し、観察し、種類を特定しながら、何十キロという道のりを進んでいく。甘く見てはならないのは、体力的な負担だ。レース参加者は移動手段として自身の筋力(徒歩もしくは自転車)と、公共交通機関のみが許可されている。
レースの前段階で、寄付金の募集が行われる。寄付者は観察された鳥1種類につき、一定の額をスイスの鳥類保護団体の統括組織「バード・ライフ」に寄付する。今回のバードレースで集まった寄付金は、ベルン州ゼーラント地方の湿原地帯での自然保護活動に充てられる。
(写真・Ruben Hollinger/13 Photo 文・Gaby Ochsenbein、swissinfo.ch)
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