スイスの視点を10言語で

ドローン捕獲のスペシャリストに?ジュネーブ警察が2羽のワシを訓練

ワシとドローン
オランダの警察もドローン捕獲用にワシを訓練していたが、言うことをなかなか聞かないため断念した Keystone

ジュネーブ警察が不審なドローン捕獲用として、鷹匠(たかじょう)の協力の下、2羽の若いワシを訓練していると仏語圏のル・マタン日曜版が24日、報じた。

 ジュネーブ警察は報道内容を認めたが、うまくいくかどうかは未知数だと回答。広報担当シルヴァン・ギローム・ジャンティ氏は、2羽のワシは順調に行けば今年中に運用が可能になるが、野生動物のため訓練には時間を要すると述べた。

 ジュネーブ警察は数カ月前にワシの卵を二つ取得し、孵化(ふか)に成功。ドローン捕獲作戦にワシを起用する計画は、昨年春から議論に挙がっていた。

 同様の計画はフランス軍などでも行われているが、実用化には至っていない。オランダ警察は、訓練中のワシがなかなか言うことを聞かないため、最近になってプログラム自体を断念した。

警察のドローン

 ドローンの使用は、州警察幹部会議(CCPCS)の特別作業部会が最近になって推奨。同会議の広報担当は独語圏の日曜紙ゾンタークス・ツァイトゥングに対し、ドローンが将来的に「車両やヘリコプターと同程度に」使われる可能性があると述べた。10カ所の警察ではすでにドローンによる事故監視、行方不明者捜索を行っており、他の州でも導入を検討しているという。

ニュース

ビクトリノックスのアーミーナイフ製造現場

おすすめの記事

ビクトリノックス、刃のないアーミーナイフを開発

このコンテンツが公開されたのは、 スイスアーミーナイフの製造で知られるビクトリノックス社は、世界で広まるナイフ規制強化の波に対応するため、刃のないモデルの開発に取り組んでいる。カール・エルズナー最高経営責任者(CEO)がスイス紙のインタビューで明かした。

もっと読む ビクトリノックス、刃のないアーミーナイフを開発
管制室

おすすめの記事

スイス飛行機事故、24%増 紛争地上空ではGPS妨害も

このコンテンツが公開されたのは、 スイス連邦運輸省民間航空局(BAZL/OFAC)が3日発表した2023年の航空安全報告書によると、民間・小型航空機の事故件数は9995件と、前年から24%増加した。

もっと読む スイス飛行機事故、24%増 紛争地上空ではGPS妨害も
裁判所のドア

おすすめの記事

「気候活動家への団結心」見せた判事、類似事件への関与禁止 スイス最高裁

このコンテンツが公開されたのは、 スイス連邦裁判所(最高裁)は先月26日、チューリヒ地方裁判所の判事の1人に対し、気候活動家に関する裁判への関与を禁じる判決を下した。この判事が過去の裁判で活動家への団結心を見せたとして、考え方に偏りがあると結論付けた。

もっと読む 「気候活動家への団結心」見せた判事、類似事件への関与禁止 スイス最高裁
財布からお金を取り出す人

おすすめの記事

スイス、2023年の実質賃金は0.4%低下

このコンテンツが公開されたのは、 スイス連邦統計局は25日、2023年の名目賃金は1.7%上昇したと発表した。インフレ(年平均2.1%)に相殺され、実質賃金は0.4%低下した。

もっと読む スイス、2023年の実質賃金は0.4%低下
対空防衛システム

おすすめの記事

米・イラン、攻撃前に「スイスを通じて」接触

このコンテンツが公開されたのは、 米政府高官は14日、イランによるイスラエル攻撃の前後に、米国は利益代表国であるスイスを通じてイランと接触していたと述べた。

もっと読む 米・イラン、攻撃前に「スイスを通じて」接触
UBSの看板

おすすめの記事

スイス政府、銀行規制の改革案を発表 UBSの資本要件強化へ

このコンテンツが公開されたのは、 スイス政府は10日、「大きすぎて潰せない(TBTF)」銀行に関する規制改革案を発表した。UBSと他の「システム上重要な銀行」3行は、破綻時のスイス経済への影響を抑えるためにより厳しい資本要件を課される必要があると述べた。

もっと読む スイス政府、銀行規制の改革案を発表 UBSの資本要件強化へ

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部