過去11年間で、スイスのほぼ全地域で不動産価格が上昇している。価格が最も高いのはチューリヒの1平米1万3000フラン(約147万円)で、2007年から97%上昇した。
このコンテンツが公開されたのは、
チューリヒ湖畔沿いにあるアパートの物件価格は、チューリヒ州ビューラハを除くほかの10地区よりも上昇が顕著で、1平米1万3000フランだったが、香港の2万8000ドルやロンドンの1万7610ドルよりは下回った。
世界中の都市や国々の生活情報を記録するデータベースサイトNumbeoが提供する統計によれば、ジュネーブとチューリヒのアパート価格は世界の最も高い10都市に数えられる。その他の国・地域の不動産価格は下記の通り。
スイス国内のマンション物件の最安値はヌーシャテル州のル・ロックルで、1平米当たりの不動産価格は3250フラン。また南部のヴァレー(ヴァリス)州にある10地区のうち、半分は緩やかな上昇だった。
一戸建てについても同様の結果が見られた。チューリヒ州の平均建坪(5~6部屋)の価格は250万フランであるのに対し、イタリア語圏ティチーノ州ヴァッレマッジアでは35万フランだった。
米サンフランシスコの住宅(寝室4部屋)の不動産価格は2018年10月時点で平均210万ドルだった。
この調査は、連邦工科大学チューリヒ校による不動産の相場価格情報を提供するプロジェクトの一環で、価格比較サイトcomparis.chと共同で行った。2005年から2017年6月のあいだに売買された166地区にある150万件の家やマンションを調査した。
不動産バブルの可能性についても分析が行われたが、そのリスクは深刻なレベルではない。しかしながら、トゥーン、ルツェルン、ズールゼー、アーラウ、ビューラハの5地域では、注意が必要と報告された。
おすすめの記事
スイス下院、パレスチナ国家承認案を否決
このコンテンツが公開されたのは、
スイス国民議会(下院)4日、パレスチナを独立国家として承認する内容の動議を否決した。
もっと読む スイス下院、パレスチナ国家承認案を否決
おすすめの記事
スイス金融当局新トップ、「経営陣の個人責任を追及」
このコンテンツが公開されたのは、
スイス金融市場監督機構(
FINMA)の新長官に就いたシュテファン・ヴァルター氏は、監督権限の強化を求めていく立場を明確にしている。非協力的な銀行経営陣をFINMAが解任する権限も必要だとみる。
もっと読む スイス金融当局新トップ、「経営陣の個人責任を追及」
おすすめの記事
高濃度の花粉で血圧上昇 スイス研究
このコンテンツが公開されたのは、
花粉の飛散量が高まるとアレルギー患者の血圧を上昇させることが、スイスの研究で分かった。女性や太りすぎの人では特に影響が大きい。
もっと読む 高濃度の花粉で血圧上昇 スイス研究
おすすめの記事
武田薬品、スイスで最大120人の人員削減
このコンテンツが公開されたのは、
日本製薬大手の武田薬品工業が、チューリヒ州オプフィコン工場で最大120人の人員削減を行うと発表した。
もっと読む 武田薬品、スイスで最大120人の人員削減
おすすめの記事
フェデラーの艇庫建設に反対運動 「湖岸への出入りを阻害」
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの元テニス選手、ロジャー・フェデラーさんが計画するチューリッヒ湖畔のボートハウス(艇庫)建設に対し、「人々の湖畔の往来を阻害する」として反対する声が上がっている。
もっと読む フェデラーの艇庫建設に反対運動 「湖岸への出入りを阻害」
おすすめの記事
スイス公共放送協会、次期会長に初の女性トップ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス公共放送協会(SRG SSR)は25日に開いた総会で、次期会長にドイツ語圏スイス公共放送(SRF)で文化部長を務めるジャーナリストのスザンネ・ヴィレ氏(50)を選出した。女性のトップ就任は初めて。
もっと読む スイス公共放送協会、次期会長に初の女性トップ
おすすめの記事
スイス、国立大留学生の学費を3倍に引き上げへ 下院委員会が可決
このコンテンツが公開されたのは、
スイス下院委員会は連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)と同ローザンヌ校(EPFL)の留学生の学費をスイス人学生の3倍に引き上げる案を可決した。27日に始まる夏期本会議で審議する。
もっと読む スイス、国立大留学生の学費を3倍に引き上げへ 下院委員会が可決
おすすめの記事
FIFA、脱スイスに向け定款改正
このコンテンツが公開されたのは、
国際サッカー連盟(FIFA)は17日、本部をスイス・チューリヒ以外に移せるよう定款を改正した。
もっと読む FIFA、脱スイスに向け定款改正
おすすめの記事
ウクライナ平和サミットの舞台スイス・ビュルゲンシュトック 地元住民は離心
このコンテンツが公開されたのは、
6月15~16日に開催されるウクライナ平和サミットの舞台として、ルツェルン湖を望むホテル「ビュルゲンシュトック・リゾート」が注目を浴びている。かつては庶民も受け入れられる高級リゾートして地元に愛されていたが、近年は事情が違うようだ。
もっと読む ウクライナ平和サミットの舞台スイス・ビュルゲンシュトック 地元住民は離心
おすすめの記事
スイスで花粉症増加 気候変動・大気汚染が背景に
このコンテンツが公開されたのは、
気候変動の影響で、スイスで花粉症患者が増加している。有症率は2割で、経済損失は最大で年間6900億円に上る。
もっと読む スイスで花粉症増加 気候変動・大気汚染が背景に
続きを読む
おすすめの記事
スイスのファミリー向け賃貸住宅、最も高いのはジュネーブ
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの10大都市にあるファミリー向け賃貸住宅の家賃比較調査によると、最も高かったのはジュネーブ、最も安いのはスイス東部のザンクトガレンだった。
もっと読む スイスのファミリー向け賃貸住宅、最も高いのはジュネーブ
おすすめの記事
チューリヒ、ジュネーブの不動産価格「比較的安定」 UBS調査
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの銀行大手UBSが27日発表した「グローバル不動産バブルインデックス」2018年版によると、香港やミュンヘン、トロントなど景気の良い都市で不動産バブルの危険が高まっている。それらの都市に比べると、チューリヒとジュネーブなどの不動産価格は安定しているという。
もっと読む チューリヒ、ジュネーブの不動産価格「比較的安定」 UBS調査
おすすめの記事
スイスに漂うバブルの気配
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの銀行最大手UBSの報告によると、2012年第4四半期には不動産市場の過熱リスクがさらに増大した。「インデックスは明らかに危険ゾーンにあり、不動産市場の不均衡が深刻化しているようだ」と記されている。比較ウェブサイ…
もっと読む スイスに漂うバブルの気配
おすすめの記事
スイス各地でタワーマンションが台頭
このコンテンツが公開されたのは、
マンションに住むというのはその昔、あまり良いイメージを持たれなかった。高層階に住む住民は「成り上がり者」だと見なされたからだ。しかし、それは昔の話。今はスイス各地にこうしたタワーマンションが立ち並ぶ。
もっと読む スイス各地でタワーマンションが台頭
おすすめの記事
スイスに増える高層ビル 住民からは反対の声も
このコンテンツが公開されたのは、
ローザンヌの建築事務所リヒター・ダール・ロシャ(Richter-Dahl Rocha)が、ある高層ビルの構想を練り始めてから、既に22年が経つ。ローザンヌ市西部に建築予定のこのビルの高さは、圧巻の120メートル。ローザ…
もっと読む スイスに増える高層ビル 住民からは反対の声も
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。