スイスの銀行最大手UBSは19日、セルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)が今年秋に辞任し、後任にオランダの総合金融機関INGグループのラルフ・ハマーズCEOを起用すると発表した。
このコンテンツが公開されたのは、
退任は11月1日付。エルモッティ氏は9年間、UBSの CEOを務めたことになる。スイス人である同氏の手腕に対する評価は高い。一方、ライバル行のクレディ・スイスでは社員への内偵スキャンダルが尾を引き、ティージャン・ティアムCEOが突如辞任する事態に発展した。
おすすめの記事
おすすめの記事
クレディ・スイスCEOが辞任 内偵スキャンダルで
このコンテンツが公開されたのは、
内偵スキャンダルに揺れる金融大手クレディ・スイス(CS)は7日、ティージャン・ティアム最高経営責任者(CEO)の辞任を発表した。
もっと読む クレディ・スイスCEOが辞任 内偵スキャンダルで
一部メディアでは数カ月前から、UBSがエルモッティ氏の後継者を探しているという憶測が飛び交っていた。その中には、クレディ・スイスから内偵され、その後UBSに移りウェルスマネジメント部門の責任者に就任したイクバル・カーン氏の名前も挙がっていた。
UBSは19日夜、後継者にハマーズ氏を起用すると発表。6年以上INGグループを率いた同氏はオランダ出身。9月にUBSの執行委員会に加わる。
UBSのアクセル・ウェーバー会長はハマーズ氏について「デジタルトランスフォーメーション(DX)において確固たる専門知識を持ち、経験豊富で評価の高い銀行家だ。非常に優れた経歴を持つ」と評した。
エルモッティ氏は「UBSを率いることができたのは光栄だ。CEOに就任して10年近くが経ち、人生の次章へ向かうときが来た。UBSの業績は好調で、きわめて柔軟な戦略も取れる。今後の成長見通しも明るい」と述べた。
おすすめの記事
スイス北東部でオーロラ観測
このコンテンツが公開されたのは、
スイス北東部のゼンティス山頂で6日未明、オーロラが観測された。
もっと読む スイス北東部でオーロラ観測
おすすめの記事
ビクトリノックス、刃のないアーミーナイフを開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスアーミーナイフの製造で知られるビクトリノックス社は、世界で広まるナイフ規制強化の波に対応するため、刃のないモデルの開発に取り組んでいる。カール・エルズナー最高経営責任者(CEO)がスイス紙のインタビューで明かした。
もっと読む ビクトリノックス、刃のないアーミーナイフを開発
おすすめの記事
スイス飛行機事故、24%増 紛争地上空ではGPS妨害も
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦運輸省民間航空局(BAZL/OFAC)が3日発表した2023年の航空安全報告書によると、民間・小型航空機の事故件数は9995件と、前年から24%増加した。
もっと読む スイス飛行機事故、24%増 紛争地上空ではGPS妨害も
おすすめの記事
「気候活動家への団結心」見せた判事、類似事件への関与禁止 スイス最高裁
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦裁判所(最高裁)は先月26日、チューリヒ地方裁判所の判事の1人に対し、気候活動家に関する裁判への関与を禁じる判決を下した。この判事が過去の裁判で活動家への団結心を見せたとして、考え方に偏りがあると結論付けた。
もっと読む 「気候活動家への団結心」見せた判事、類似事件への関与禁止 スイス最高裁
おすすめの記事
スイス、2023年の実質賃金は0.4%低下
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦統計局は25日、2023年の名目賃金は1.7%上昇したと発表した。インフレ(年平均2.1%)に相殺され、実質賃金は0.4%低下した。
もっと読む スイス、2023年の実質賃金は0.4%低下
おすすめの記事
製薬大手ノバルティス、次期会長候補に米製薬BMS出身者選出
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの大手製薬ノバルティスは22日、2025年で任期満了となるヨルク・ラインハルト取締役会長の後任に、ジョバンニ・カフォリオ氏を選出すると発表した。
もっと読む 製薬大手ノバルティス、次期会長候補に米製薬BMS出身者選出
おすすめの記事
スイスで見つかったラムセス2世像破片、エジプトに到着
このコンテンツが公開されたのは、
エジプト考古省は21日、約30年前に盗まれ国外に流出したラムセス2世像の頭部破片が同国に到着したと発表した。
もっと読む スイスで見つかったラムセス2世像破片、エジプトに到着
おすすめの記事
スイス議会、G7のロシア資産追及チームへの参加を否決
このコンテンツが公開されたのは、
スイス国民議会(下院)は17日、ロシアのオリガルヒ(新興財閥)の資産を追及する主要7カ国(G7)の国際作業部会には参加しないことを決めた。
もっと読む スイス議会、G7のロシア資産追及チームへの参加を否決
おすすめの記事
米・イラン、攻撃前に「スイスを通じて」接触
このコンテンツが公開されたのは、
米政府高官は14日、イランによるイスラエル攻撃の前後に、米国は利益代表国であるスイスを通じてイランと接触していたと述べた。
もっと読む 米・イラン、攻撃前に「スイスを通じて」接触
おすすめの記事
チューリヒ春祭りの雪男、強風で燃えず 歴史上初
このコンテンツが公開されたのは、
チューリヒの春祭り「セクセロイテン」が15日開かれた。巨大な「雪男」を燃やして夏の天気を占う恒例行事は強風により中止となった。
もっと読む チューリヒ春祭りの雪男、強風で燃えず 歴史上初
続きを読む
おすすめの記事
クレディ・スイスCEOが辞任 内偵スキャンダルで
このコンテンツが公開されたのは、
内偵スキャンダルに揺れる金融大手クレディ・スイス(CS)は7日、ティージャン・ティアム最高経営責任者(CEO)の辞任を発表した。
もっと読む クレディ・スイスCEOが辞任 内偵スキャンダルで
おすすめの記事
クレディ・スイスめぐる内偵スキャンダル
このコンテンツが公開されたのは、
銀行大手クレディ・スイスが、私立探偵を雇い、ライバル行UBSに移る社員を尾行させた疑惑が浮上した。取締役会はこの問題に関し調査を始めた。
もっと読む クレディ・スイスめぐる内偵スキャンダル
おすすめの記事
クレディ・スイスのスキャンダル、COOが引責辞任 関係者は自殺
このコンテンツが公開されたのは、
スイス第2のウェルスマネジメント事業を抱えるクレディ・スイス(CS)の内偵スキャンダルがスイスのプライベートバンク界を震撼させている。CSのウルス・ローナー会長は今回の事件がスイスの金融業界の名声を傷つけたと陳謝した。
もっと読む クレディ・スイスのスキャンダル、COOが引責辞任 関係者は自殺
おすすめの記事
クレディ・スイスに別の内偵スキャンダル
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの銀行大手クレディ・スイスで別の内偵スキャンダルが発覚した。今年2月に幹部行員が「許されない」監視下に置かれていたことが分かった。
もっと読む クレディ・スイスに別の内偵スキャンダル
おすすめの記事
今も健在の元大統領 スイスはなんと19人
このコンテンツが公開されたのは、
英国は7人、米国は5人、ドイツとフランスは2人だけ。今も健在の元大統領の人数だ。ところがスイスはなんと19人いる。これは政治が不安定だから、大統領がころころ変わるということなのだろうか?
もっと読む 今も健在の元大統領 スイスはなんと19人
おすすめの記事
スイスのマイナス金利、経済コストへの懸念大きく
このコンテンツが公開されたのは、
スイス国立銀行(中央銀行、SNB)のマイナス金利政策は、スイス経済全体にとっては利益よりコストの方が大きいと考えられている。個々の企業収支に与える影響は今のところ小さいが、大手金融機関が顧客にマイナス金利を転嫁する動きが広がり、今後はダメージが大きくなる可能性がある。
もっと読む スイスのマイナス金利、経済コストへの懸念大きく
おすすめの記事
スイス中銀、巨額黒字で「大盤振る舞い」
このコンテンツが公開されたのは、
2019年、スイス国立銀行(スイス中央銀行、SNB)は490億フラン(約5兆6千億円)と、過去2番目に大きな黒字を叩き出した。潤沢な資金を背景に、SNBは連邦や州に「大盤振る舞い」する方針だ。
もっと読む スイス中銀、巨額黒字で「大盤振る舞い」
おすすめの記事
年金が減らしていく、若者にも手が届く住まい
このコンテンツが公開されたのは、
投資へのプレッシャーが重くのしかかるスイスの企業年金基金。安全かつ高利益と見なされている不動産に狂乱的な放資を続け、家賃の高騰を招いている。このような状況を悲嘆するスイスやドイツ、オーストリアの住民が、請願という手段で抵抗し出した。
もっと読む 年金が減らしていく、若者にも手が届く住まい
おすすめの記事
個人顧客へのマイナス金利広がる
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの銀行が個人顧客の口座に維持手数料としてマイナス金利を課す動きが広がっている。当初は法人や富裕層顧客に限られていたが、対象となる預金額の引き下げが相次ぎ、逆転する気配はない。
もっと読む 個人顧客へのマイナス金利広がる
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。