世界中で愛される小説「星の王子さま(原題:Le Petit Prince外部リンク)」を書いたフランス人作家で飛行士のアントワーヌ・ド・サン・テグジュペリの描画が、スイス北西部のチューリヒ州ヴィンタートゥールの家屋で発見された。スイスの芸術・文化・歴史財団外部リンクが15日発表した。
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スケッチの一つは、ゾウを飲み込んだウワバミの(大人には帽子のように見える)絵がある。キツネと共に描かれた王子や、王子が訪れた惑星に住んでいた酒飲みの男のスケッチ、そしてサン・テグジュペリが妻に宛てて書いたラブレターが見つかった。
「星の王子さま」は1943年に初めて出版され、約300の翻訳があり、全世界で累計2億部を売り上げている。友達と真理を求めて星から星へと旅した後、地球に到達する物語。
描画は美術品収集家ブルーノ・ステファニーニが1980年代にオークションで購入。同氏の自宅で歴史上の人物のサインなどに埋もれていたが、最近になって発見された。ヴィンタトゥールに美術・歴史・文化財団外部リンクを設立した同氏は、昨年12月に死去している。
財団は描画が「驚くほど良好な状態」にあると説明しているが、描いた日付は記されていないという。一般公開するかどうかは未定で、「星の王子さま」原本やスケッチを所蔵するモルガン・ライブラリー外部リンク(ニューヨーク)に発見された描画を見せる予定だ。
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